第52話
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会する事になるとは夢にも思わなかったぞ、シルフィア。」
「陛下、それは私もです。………私の死後、イリーナ様と再び出会えて、ようやく肩の荷が降りました。………イリーナ様と陛下が再会できて、本当によかった………」
「シルフィア様…………」
シルフィアの言葉を聞いたイリーナは微笑みながらシルフィアを見つめた。
「………シルヴァンを私に代わって立派に育てて頂き、本当にありがとうございます、陛下………」
「気にするな。シルヴァンはお前が遺した息子であると同時に俺の息子でもある。………それに礼を言うなら母親代わりに娘であるティア同様本物の母のように接し、世話をしたティナに礼を言っておけ。」
「そうだったんですか………ありがとう、ティナ。」
「そ、そんな。私に出来る事と言えば、陛下のお世話や陛下と皆様の御子達のお世話ぐらいでしたし………」
リウイの話を聞いてシルフィアに感謝されたティナは恐縮した様子で答えた。
「何を言っている、ティナ。その役目こそが私達にはできない重要な役目だぞ?」
「ええ。信頼できる貴女にしかできない役目よ。」
「お二人の言う通りだ。………サフィナを含めた他の子達もお前の事をもう一人の母として慕っているぞ。」
「はい。私もシルヴァン陛下達のお世話はしましたが、神官長としての務めや神格者へ到る修行に行ってしまって、あまりお世話ができませんでしたし………」
ティナの様子を見たリンは意外そうな表情で言い、リンの言葉にラピスとティファーナ、ペテレーネは頷いた。
「まあ………それではティナ様はお兄様達の乳母代りでもあったのですね。」
「余も父や母からティナ様は自分達にとってもう一人の母だと聞いた事がある。………2人から見たティナ様はどのような方か余は聞いたが………その時2人はティナ様の事を一言で示すなら”聖母”と言っていたな………」
リン達の会話を聞いていたプリネは驚き、リフィアは尊敬の眼差しでティナを見つめた。
「………しかしまさかお前まで生まれ変わっていたとはな………マーズテリアの者共が知れば、さぞ歯ぎしりをするだろうな。………どのような人物に生まれ変わったのだ?」
そしてリウイは口元に笑みを浮かべた後、尋ねた。
「………今はとある方に仕える騎士として生きています。」
「フッ………ラピスとリン以外は皆、生前と変わらぬ生き方をしているものだな。」
「ちょっと〜………それ、どういう意味よ!?」
シルフィアの話を聞いて口元に笑みを浮かべて呟いたリウイの言葉を聞いたエステルはジト目で睨んだ。
「………もう俺達の元には来れないのか?」
「今は。ですが、仕える方に義理を果たしたら、再び陛下達の元に参上し、もしお許しを頂けるのなら
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