第52話
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るなんて………ティファーナさんは本当に一途にして気高く、誇り高い”騎士”ですね………」
「ええ。同じ”騎士”として彼女からは学ぶべきことがたくさんあります。」
クローゼは顔を赤らめた後眩しそうな表情でティファーナを見つめ、クローゼの言葉にユリアは頷いた。
「ああ!どうして我が親友たるミュラーは女性じゃないんだ!それならばこのボクにも可憐で美しきナイトがいるのに………!」
「………ティファーナ殿の忠誠を貴様の下らん妄想に使うな、阿呆………!」
オリビエはいつもの調子で呟き、それを聞いたミュラーは顔に青筋を立ててオリビエを睨んだ。
「それにしても………生まれ変わったエステルがここにいるのに、お前達まで現れるとはな。………ラピス、リン。」
ティファーナからラピスとリンに視線を変えたリウイは一瞬エステルに視線を向けた後苦笑しながら2人を見つめた。
「フフ………私達も最初は驚きました。」
「ええ。それに同化したはずの私達がいるのに、エステルが私達の力を解放できるのを見て驚きました。私には全く理解できない世界ですよ………」
リウイの言葉に頷くようにラピスは微笑み、リンは苦笑していた。
「陛下。セルノの森は今も変わらず、あのままですか?」
「ああ。アリアがグラザと共に守り続けている。………”森の守護者”の娘として。」
「本当にラピスお姉様とそっくりですね、あの娘は………陛下、グラザはどうですか?」
「今もセルノ・バルジア統合領主としてアリアと共に日々政務に追われている。………2人は早く自分達との間に産まれた双子に継いでもらい、俺のように表舞台から身を退いた気楽な隠居生活を望んでいるがな。孫達も跡継ぎとして日々成長しているようだし、その日が来るのは近いかもしれん。」
「フフ………そうですか。」
「クスクス………」
リウイの話を聞いたリンとラピスはそれぞれ微笑んだ。
「お前達2人の力………期待しているぞ。」
「ハッ!」
「リン共々、全力を持って陛下達を元の世界への帰還を手伝わさせて頂きます。」
口元に笑みを浮かべたリウイに見つめられたリンは力強く返事をし、ラピスは静かな笑みを浮かべて答えた。
「それにしてもエステルが私達の記憶を使って、陛下に脅しをかけたのを見て、本当に驚きました。」
「エステル、さすがにあれはやり過ぎよ。」
「ギクッ!べ、別にいいじゃない〜………イリーナさんっていうちゃんとした奥さんがいるのに、次々と女の人を落とす女たらしでロリコンな奴にはあれくらいの罰は必要よ〜。」
リンは苦笑しながらリウイを見つめ、ラピスに諌められたエステルは冷や汗を垂らした後、ラピスから目を逸らして答えた。
「そ
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