第52話
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使館に尋ねて来ても構わん。」
「重ね重ねありがとうございます、陛下。その時は………かつてのように愛して頂けますか?」
「お前が望むのならな。」
頬を赤らめて尋ねたティナにリウイは静かな笑みを浮かべて呟いた。
「フフ………よかったわね、ティナ。私も生まれ変わった貴女に会える日を楽しみにしているわ。」
「イリーナ様………はい、私もです………!」
そしてイリーナは微笑み、微笑まれたティナも微笑んだ。
「………それとあなた?」
ティナに微笑んだイリーナは凄味のある笑顔をリウイに向けた。
「………な、何だ………?」
イリーナの様子に気付いたリウイは冷や汗を垂らしながらイリーナを見つめた。
「”今”の側室を増やすのはほどほどにしておいてくださいね?でないと私が寂しいんですから。」
「………わかっている。」
凄味のある笑顔のイリーナに見つめられたリウイは冷や汗を垂らしながら頷き、次にティファーナに視線を向けた。
「また………貴方にこうして会えるとは思いませんでした………陛下………!」
「俺もだ。この”影の国”に感謝せねばならんな………」
視線を向けられたティファーナは微笑み、リウイは口元に笑みを浮かべて答えた。
「あの娘は………サフィナは今はどうしていますか?」
「かつてのお前のように気高き”竜騎士”として………俺の娘として………今は我が帝国の竜騎士軍団長として日々精進している。最近ではお前の名を継ぎ、当主となったツーヤに色々と教えている。……お前から見て、ツーヤはどうだ?」
「………解放されてからその娘を時折見ていましたが………私の名を………”ルクセンベール”を継ぐ者として相応しいかと。これほどの者を見つけるとは、さすが陛下です。」
「………恐縮です。」
リウイに尋ねられ答えたティファーナの言葉を聞いたツーヤは軽く会釈をした。
「フッ。見つけたのは俺でなくプリネだがな………再びお前の力を俺達の為に貸してくれるか?」
「陛下が私に頼むような事等ございません。私はあの時………貴方に私の純潔を捧げたあの時、私の全てを貴方に捧げ、生涯貴方に仕えると誓ったのですから!」
「そうだったな………お前の力、期待しているぞ。」
「ハッ!!」
リウイに微笑まれたティファーナは嬉しそうな表情で答えた。
「あら………私は初耳ですよ、あなた?………詳しい経緯を後で教えてもらいますからね?」
「…………わ、わかった………」
一方2人の会話を聞いていたイリーナは顔に青筋を立てながら凄味のある笑顔をリウイに向け、イリーナに笑顔を向けられたリウイはイリーナの様子に気圧されながら頷いた。
「……………純潔を忠誠の証とす
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