第52話
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〜隠者の庭園〜
「………俺達が住む世界とは別に存在する異なる世界………人の想念に反応する世界………”影の国”…………」
(まさか異世界があるとは驚いただの。)
「……まさかあの空中都市にそのようなアーティファクトが隠されてあったとはな………そして闇に染まった俺か。………随分ふざけた事をしてくれたな、”影の王”………!」
リース達から事情を聞いたセリカは聞いた情報を繰り返して呟き、ハイシェラは驚き、リウイは驚いた後全身に怒気や闘気を纏った!
「………レシェンテ。ラプシィアが蘇っているというのは本当か?」
「うむ………信じたくない気持ちはわらわもわかるが、忌々しい事に奴も生き返っておる。わらわは奴と直接会ったからわかる………間違いなく奴じゃ。」
「…………………」
「エクリア様…………」
セリカに尋ねられたレシェンテは不愉快そうな表情で答え、エクリアはわずかに辛そうな表情をし、エクリアの様子に気付いたシュリは心配そうな表情で見つめた。
「そうか…………なら再び斬るだけだ。」
(うむ。………ククク………新たな戦いか。たえぎってくるだの………!)
そしてセリカは静かに答え、ハイシェラは頷いた後不敵に笑っていた。
「フッ。それにしてもまさか再びお前達と会える日が来るとは思わなかったな。」
リウイはシルフィア達―――既に逝った戦友にして側室達を見つめて口元に笑みを浮かべ、まずティナに視線を向けた。
「ティナ。ティアはお前の遺志を継ぎ、今ではイーリュンの神官長として異世界でのイーリュンの信徒たちを纏め、活動している。」
「はい、プリネさん達からあの娘の事を聞いております。………本来ならメンフィル初代皇帝の長女であるあの娘には皇族としての責務があるのに、あの娘の好きなように生きさせて欲しいという私の願いを聞いて頂いた陛下のお蔭です。………本当にありがとうございます、陛下………」
リウイの話を聞いたティナは頷いた後、優しい微笑みを浮かべた。
「気にするな。お前には色々と世話になったからな。…………それとお前もイリーナ達のように生まれ変わったそうだな?」
「はい。今はクロスベルという都市の病院で看護婦を務めております。」
「………さすがはお前が生まれ変わった人物だな。………名はなんという?」
ティナの話を聞いたリウイは口元に笑みを浮かべた後尋ねた。
「………セシル。セシル・ノイエス………それが今の私が転生した方の名前です。」
「そうか。………その名………覚えておこう。………イリーナ達のようにお前の魂が目覚めたのなら、必ず連絡をくれ。………ティアも喜ぶだろうし、何か力になれる事があるのなら力になろう。それにお前ならいつでも大
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