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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
外伝〜神殺しと闇王の再会〜
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しい…………貴方には。」

セリカの言葉を聞いたサティアは寂しそうな笑みを浮かべて言った。



「サ………ティ………ア………………」

そしてセリカはサティアの名を呟いた後ゆっくりとサティアに近づき

「ん!?………ちゅ…………」

いきなりサティアに口付をし、さらに舌を絡めた!サティアは一瞬驚いたが、すぐに幸せそうな表情になってセリカの突然の行動を何の抵抗もせず受け入れていた。

「わわっ!」

「は、はわわ………!」

「……………ティータさんにはまだ早いです。」

「え、えっと………」

「みんなが見ている中で一体何をやっているの〜!?」

「………なるほど。これが大人のキスというものですか………」

(むう………ティオが知るにはまだ早いのだがな………)

その様子を見ていたジョゼットとティータは顔を赤らめて慌て、リースは頬を染めた後両手でティータの目を隠し、ナユタは顔を赤らめて苦笑し、ノイは顔を赤らめながら叫び、ティオは興味深そうな表情で見つめ、ティオの身体の中にいたラグラスは唸っていた。

「フフ………いきなり見せつけられましたね。………アドルさん、私達も負けずにしましょうか。」

「フィ、フィーナ!?」

「冗談です。それに二人きりでないと”一緒”になれませんものね。」

セリカ達の様子を見て呟いた自分の言葉に慌てているアドルにフィーナは頬を染めて微笑んだ。そしてセリカはサティアとの口付をやめた。

「フフ………少し驚くと同時に嬉しかったわ。私の事を忘れているのに、それでも私を愛してくれるのね。」

「………わからない。お前の事は何も思い出せないのに、それでもお前を愛しいと思った。………教えてくれ。何故俺はお前を殺し、お前の肉体を奪った?………そして………肉体を奪われたはずのお前がどうして俺と同じ姿をして、生きている?」

優しい微笑みを浮かべているサティアにセリカは静かに答えた後尋ねた。

「…………うん。私達がこうして出会えた理由を説明した後で教えるわ。………ただ最初にこれだけは言っておくわ。貴方は決して悪くない。」

「……………………」

サティアの話を聞いたセリカは何も語らず黙り込んだ後リウイに視線を変えて言った。

「………どうやらお前と争っている場合じゃないようだな、メンフィル王。」

「元々そちらが仕掛けて来た癖にふざけた事を………まあいい。それと俺の事はリウイで構わん。後、勘違いしているようだが、イリーナが生まれ変わった以上俺はもうお前達に用はない。」

セリカの言葉を聞いたリウイは顔に青筋を立てた後、気を取り直して静かに答えた後エステル達に視線を向けた。

「………どうやらまた、お前達と共に肩を並べて戦う時が来た
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