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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
外伝〜ZEROの軌跡〜
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……あたしがしたのはただ強く誓っていただけだから、そんな大した事はしていないわよ?」

ハイシェラに促されたエステルは戸惑いながら頷いた後、振り向いてセリカとサティアを見つめた。

「君のその”誓い”が………この”影の国”という特殊な空間で俺達が再び再会できるんだ。本当にありがとう………君を信じてよかった………」

「貴女の”運命”………いえ、貴女という”存在”に心から感謝するわ、エステル…………」

「あ、あはは………あたしもこんなにも早く叶うとは思わなかったんだけどね………それより2人で話さなくていいの?一杯話したい事があるんでしょ?」

セリカとサティアに微笑まれたエステルは苦笑した後尋ねた。



「いや………それは”今”の”俺”とサティアがすべき事。俺は君の剣を通して見守っているよ………」

エステルの言葉にセリカは首を横に振った。するとセリカの身体は段々と透明になっていった!

「クク………どうやら我も一端去らなばければならないようだの………」

一方ハイシェラの身体も段々と透明になっていった!

「ちょ、ちょっと!?」

その様子を見たエステルは慌てた。

「心配する必要はないよ。君の剣に戻るだけだ。………この”影の国”という場所で傍にサティアがいるのなら俺もこうして現れる事ができる。いつでも呼んでくれ………君への恩返しに存分に力を奮おう………」

「クク………その際はセリカの永遠の盟友たる我も力を貸してやろうぞ。また共に戦う時を楽しみにしているだの。」

一方セリカとハイシェラはそれぞれ優しい微笑みや不敵な笑みを浮かべ、ハイシェラが先に消え

「サティア………いつか必ず果たそう………!俺達の”約束”を………!」

「うん……!」

セリカは微笑みながらサティアを見つめ、サティアは涙を流しながら微笑んだ。そしてセリカもハイシェラのように消え、さらに光の球となってエステルの神剣に宿った!そして同時にマリーニャ達も戦闘を終え、サティアの目の前には封印石が、さらに一番奥に転位陣が現れた!

「やっと会えるわね………セリカ…………!」

サティアは封印石を両手で手に入れ、優しげな微笑みで封印石を包み込んだ。

「フフ………ようやく会えますね、主。」

「フ〜………ここに来るまで本当に苦労したわ………」

(セリカ…………)

「クー♪」

その様子を見たリタ達が近づき、サティアが持つ封印石を見つめた。

「さ〜てと!転位陣も現れた事だし、先に進みましょう!リースさん達も待っているかもしれないし。」

「ええ。行きましょう………!」

そしてエステルの提案にサティアは頷き、仲間達と共に転位陣に乗ってどこかに転移した。



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