第50話
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絶対悪い人じゃないって!パズモから聞いたけど、サティアさん、争いのない世界を願っているんでしょう?そんな優しい人が”邪神”なんてありえないわ!だから、元気を出して!もうすぐセリカと会えるじゃない!!」
「エステル…………………ありがとう…………フフ………生前に貴女と出会っていれば、貴女に私の”使徒”になってくれるように頼んでいたかもしれないわ………」
複雑そうな表情で呟いた後、太陽のような笑顔を見せて語るエステルをサティアは呆けて見つめた後涙を流して笑顔になり、涙を拭った後微笑みながらエステルを見つめた。
「あ、あはは…………女神様のサティアさん自ら頼むなんて、あたしはそんな大した人間じゃないわよ〜………」
(サティア…………)
「フフ………エステルだったら、主も”使徒”にしてくれると思うよ?」
「ま、この娘に恋人がいなかったらあたし達も頼んでいたかもしれないわね。」
サティアの言葉を聞いたエステルは苦笑し、エステルの身体の中にいたパズモは静かにサティアを見つめ、リタは微笑み、マリーニャは苦笑していた。そしてエステル達は時折現れるバリハルトの神官や騎士達を倒しながら先を進み、ある場所まで来ると妖しげな光陣が2つ、目の前に現れた!
「ま〜た、来たわね。」
「いい加減にしてほしいね。」
「全くよ……………馬鹿の一つ覚えみたいにまず最初の言葉が”邪神”だし。」
「フフ……………………」
妖しげな光陣を見たエステル、リタ、マリーニャは溜息を吐き、その様子をサティアは苦笑しながら見つめていた。そして光陣からは女性の神官と双剣を構えた男性が現れた!
「あれ?あの2人、どっかで見覚えが…………」
(…………やっぱり、現れたわね………この場所や今まで現れた敵の事を考えたら、この2人が現れる事もうすうす感じてはいたけど………)
新たな敵達を見たエステルは首を傾げ、エステルの身体の中にいたパズモは敵達を睨み
「!!あの神官の方は………!」
「カヤ…………ダルノス…………!」
リタは女性の神官―――カヤを見て驚き、サティアはカヤと男性―――ダルノスを見て驚いた。
「……………?(何?この感じ………あの女性がまるで自分のように感じる気持ちは一体…………?)」
一方マリーニャはカヤを見て戸惑っていた。
「フン。あの時は邪魔が入ったが、今度はテメエを斬る!邪神!!」
「ええ。セリカをたぶらかした事………姉としても許さないわ!邪神!!」
「…………………………」
ダルノスとカヤの言葉を聞いたサティアは静かな表情で黙り込んだ後、やがて杖を構え
「…………再びセリカと会う為に例え貴女達が相手でも、私は進む。それが私の”運命”だから!」
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