冥府の門編
リベンジマッチ
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色の髪をかきあげると、フリードたちを睨み付ける。
「ラクサス親衛隊・・・『雷神衆』だっけか?」
「お前は・・・」
「大鴉の尻尾の」
「ノーラン・レイビー!?」
その男は、大魔闘演武で卑劣な行為をし、妖精の尻尾を陥れようとした大鴉の尻尾の一員にして、イシュガルの四天王に次ぐ実力を保有すると言われる三人衆の一人、ノーラン・レイビーだった。
「ラクサスがいねぇが、まぁいいか」
彼はそう言うと、自身の腕に魔力を纏わせていき、思いきり腕を振る。
ザクッ
すると、ビッグスローの体から血しぶきが上がった。
「ぐはっ!!」
「「ビッグスロー!!」」
その場に倒れ落ちるビッグスロー。彼を心配したフリードとエバーグリーンがそちらに意識を向けた瞬間、ノーランはテーブルの上にある食器入れの中からフォークを取り出し、二人に投げる。
「何!?」
「うっ!!」
放たれたフォークは雷へと変化し、二人を襲う。しかし、実力者である三人がそう簡単にやられることはない。
「闇の文字・・・絶影!!」
「バリオンフォーメーション!!」
「妖精機銃!!レブラホーン!!」
三人によるトリプル攻撃。それが一直線にノーランに飛んでいく。当たれば撃退必須の攻撃。しかし、男はそれを見て両手を広げると、両方の手のひらを前方に押し出す。
「爆風!!」
「「「「うわあああああ!!」」」」
雷神衆とノーラン、彼らの間にあった空気を爆風へと変化させ、魔法ごと彼らをなぎ倒した緑髪の男。その威力の絶大で、8アイランドは一瞬で粉微塵になっていた。
「さてと、それじゃあ終わらせるとするかね」
彼は倒れている雷神衆には目もくれず、今の爆風に巻き込まれて倒れているヤジマの前に歩を進める。
「標的確認」
ノーランは何かを呟くと、ヤジマの首を掴み持ち上げる。
「おい!!何をするつもりなんだ!!」
「俺たちに仕返しにでも来たのか!?」
立ち上がることもできないフリードとビッグスロー。彼らはヤジマを手にかけようとしているノーランに怒声を上げる。
彼は大魔闘演武でラクサスに破れた。そして、ルールを犯した大鴉の尻尾は失格、さらにはギルドマスターの意向により解散となった。彼らはその腹いせに来たのだと考えたが、男は空いている手で口元を押さえ笑いを堪えている。
「おいおい。あれはどう考えてもうちが一方的に悪いだろ?それで仕返しにくる奴、いるわけねぇだろ」
彼の言葉にも一理ある。しかし、ではなぜここに彼はやってきて、ましてや攻撃してくるのか、誰も理解することができない。
表情からそれを読み取ったノーラン
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