冥府の門編
リベンジマッチ
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・・」
「まだ、何かが?」
「心に小さな針のような引っ掛かり。強大な組織が反勢力を生むのは世の倣い。まスてやあの万事で強行な体質。蛇姫の鱗のレオンくんが失踪する原因も作ったのも、評議院だスな」
魔法学校に所属していた頃のレオンを、影で魔導士にならなければよかったのにと言っていたのは殺された議員の一人、グラン・ドマ。結果的に彼は魔法学校をやめたことで強大な力を身につけ、大切な家族であるリオンや幼馴染みであるシェリアの元に帰ってきた。
しかし、一歩間違えば、彼はそのまま自ら命を絶っていた可能性もあるし、今手にしている強大な力を用いて人類の脅威になりうる可能性も存分にあった。全ては偶然うまくいった結果論であり、彼らの判断が正しいかと言われると、首を縦に振るものはごくわずかであろう。
「いつ何が起きてもおかしくないと思っていたよ。にスても、これはひどすぎるがな」
厨房で仕事をしていた三人はその悲惨な事件を読み返し、押し黙っている。するとそこに、ウェイトレスの格好をしたエバーグリーンがやって来る。
「ちょっとあんたたち!!いくらお客さん少ないからって、真面目に働きなさいよ!!」
「おめぇ・・・似合わねぇな、その格好」
「うん」
「あんたらに言われたくないわよ!!」
ウェイトレスのエバーグリーンもコックの格好をしているフリードとビッグスローも、はっきり言うと違和感がある。それは、本人たちも薄々気付いてはいたが、規則なのでその格好をしているのであった。
「ったく、もう。大魔闘演武の影響でここんとこ重たい仕事が多いってボヤいてたから、軽い仕事見つけて来たんじゃない」
「これこれ!!飲食店は軽くないよ!!」
エバーグリーンの物言いにヤジマが声を荒げる。
「まぁ、料理は得意分野だからな」
「盛り付けなら得意だぜベイベー!!」
『『『『『盛り付け盛り付け!!』』』』』
「まぁ、私もお色気は得意分野だけどね」
プロ級の腕前を見せるフリードと、魔法を使いながら料理を素早く盛り付けていくビッグスロー。そして、誰に見せているのか良くわからないが、セクシーなポーズを決めるエバーグリーン。
「ところで、ラクサスくんはまだ戻って来ないのかね?」
「道に迷ってんのか?」
「お使いもできないとは、仕方ない奴め」
彼らがラクサスの話をしていると、レストランのドアが開く音が聞こえる、
「あ!!噂をすれば」
ようやく帰ってきた雷竜を迎えようと彼の方に体を向ける雷神衆。だが、そこにいる人物を見て、彼らは大きく目を見開いた。
「お?これはこれは・・・妖精の尻尾の魔導士じゃないか。それも・・・」
フードを剥ぎながら緑
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