冥府の門編
リベンジマッチ
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やはりENDはとんでもなく強い悪魔なようだ。ただ、詳しいことは乗っていないことから、見たことがある人もほとんどいないはず。
「そもそも、ゼレフ書の悪魔とは何なのだ?」
「知るかよ」
元々はエドラスにいたからこちらの世界についての知識があまりないリリー。彼は相棒であるガジルさんに聞くが、彼も関わりがほとんどないため、よくわかっていない様子。
「ゼレフが生み出した、悪魔よ。その召喚法を一冊の本にまとめてるって話」
「じゃあその本があれば、ゼレフ書の悪魔を呼び出せるってこと?」
「そう。悪魔一体につき、本一冊」
「本の数だけ悪魔がいるんだね〜」
シャルルの説明によって理解することができたリリーたち。そしてその本を冥府の門が持っているのかもしれないのか。
「そのENDって悪魔を、冥府の門が持ってるかもしれねぇんだよな。そんで、そのENDを破壊しようとしていたイグニール。あぁ、わかったきたぞ」
「え?何がですか?」
「ENDが強いこと以外、よくわかってませんよね?」
数回うなずいで自らの考えを咀嚼しているナツさん。一体何がわかったんだ?
「冥府の門に殴り込む!!」
「賛成!!」
「わかってないじゃん!!」
「「ハハハハ・・・」」
もしかしてとは思ってたけど、案の定のお馬鹿発言に苦笑いするしかない。しかもガジルさんも乗っかってるし、息ピッタリだよね、この二人。
「ていうか、冥府の門って謎が多すぎるのよ。殴り込むって言っても、評議院でさえギルドの位置を掴んでないんだって。どんな奴等かもわからないし」
ナツさんたちの言う殴り込むってのは難しいってことでしょうね。もしかしたら悪魔の心臓みたいに、移動するギルドを持っているのかもしれない。そうなると、位置を特定するのは不可能だろう。
「でもなぁ・・・イグニールの居場所の手がかりだしなぁ」
「そうですね。グランディーネも」
「ヴァッサボーネの場所もわかるかも」
「もしかしたら、メタリカーナとも繋がってるかもしれねぇ」
俺たち滅竜魔導士にとって、簡単には諦めることはできない。もうずっと会っていない親に会えるかもしれない。そう考えると、このたった一つの手がかりは絶対に手放すわけにはいかないものなんだ。
「大変だぁ!!大ニュース!!」
すると、ギルドの扉が勢い良く開き、慌てた様子のジェットさんとドロイさんが入ってくる。彼らの手に握られているのは、一冊の新聞だった。
「どうしたのかな?」
「なんだろうね」
ドタドタと走りながらマスターにその新聞を手渡すジェットさん。彼はそれを受け取り目を通すと、その表情が歪んだこ
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