冥府の門編
リベンジマッチ
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き入れられていたのだから。
「あ、いや・・・うまそうだけど・・・さすがに自分の顔を食うのはなぁ」
もっともなことを言ってその場を逃れようとするグレイさん。だがこの判断が、裏目に出てしまう。
「そうですよね。グレパンはジュビアが食べますので・・・」
彼女はそういうと、隣に置いておいたお盆と持っていたお盆を入れ換える。次に握られたお盆に乗せられているパンは、先程のパンよりも破壊力があった。
「グレイ様にはぜひ・・・このジュビパンを!!」
「嵌められた!!」
チビキャラ化されたジュビアさんが焼き入れられたパンを見て彼女の狙いにようやく気付いたグレイさん。だけど、さっきの発言のせいでこれは食べるしかないだろう、普通に美味しそうだし。
「なんだいなんだい、グレイの奴。ジュビアはキッパリはね除けるとか言ってたのに」
「いつも通りね」
大魔闘演武の打ち上げでは嫌なものは嫌とはっきり言うとか言っておきながら、すでにその言葉が果たされていない氷の魔導士を見てそういうカナさんとミラさん。
「食わねぇんなら俺がもらうぜ」
「きゃあああああ!!」
グレイさんがジュビパンに手を出さないでいると、横から現れたエルフマンさんがパンを掴み、一口口に頬張る。
「うむ!!これぞ漢の味!!」
「エルフ兄ちゃん空気読みなよ」
「意味のわからない感想と共に、ジュビアが別の男性に食べられて・・・」
理解不能な発言と共にエルフマンさんの口の中に消えていくジュビパン。彼の無神経さにリサーナさんが小声でそう言い、ジュビアさんは悲しみで涙を流していた。
「せっかく焼いたんだし、一個もらうよ」
ツンデレ気味にグレイさんはそう言うと、テーブルに乗せられたお盆の上からパンを一つ掴んで食べる。
「あ!!グレイ様!!」
彼の優しさにときめいたジュビアさん。かと思ったけど、実は違った。
「それ・・・グレパンです」
「ブフッ!!」
グレイさんはさっきジュビアさんがジュビパンと入れ換える時に置いたお盆からパンを取っていた。つまり、自分の顔を食ってしまったのである。ちゃんと確認してから食べましょうね、グレイさん。
「これ見て」
「「「「「ん?」」」」」
面白すぎるコントのような彼らを会話を見ていた俺。だが、レビィさんがナツさんが頼んだものを調べ終えたらしく、ウェンディやルーシィさんと共にそのページに視線を落とす。
「END・・・詳しくは書いてないけど、ララバイやデリオラなんかとは、比べ物にならない悪魔らしいね」
「最強のゼレフ書の悪魔ってとこかしら」
「ナツさんのお父さんが破壊できなかった悪魔ですもんね」
「怖いね」
アトラスフライムから聞いた時になんとなくわかってはいたけど、
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