冥府の門編
リベンジマッチ
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「ミラちゃ〜ん!!こっちにも酒頼むわ!!」
「俺のもね!!」
「はいは〜い」
ウォーロッドさんの依頼を終えてギルドに戻ってきた俺たち。そこはいつも通りの平和な日常だった。
「父ちゃん昼間だぜ」
相変わらずお昼からお酒を煽る人が多い妖精の尻尾。ロメオがお父さんであるマカオさんに注意するが、彼は気にすることなくビールを飲み干していく。
「テメェ!!今リサーナに色目使ったろ!!」
「やめてよエルフ兄ちゃん」
その別の席では、リサーナさんを変な目で見ていたと思われるウォーレンさんにエルフマンさんが怒鳴り散らしている。興奮している彼を、リサーナさんが宥めて事なきを得ていたが。
「あのミネルバが闇ギルドに?」
「はい」
カウンター席では、エルザさんがマスターに太陽の村でのことを話している。なんでも剣咬の虎のミネルバさんがいたんだとか。彼女の行方がわからないってスティングさんたち騒いでたけど、まさか闇ギルドに入ってるとはね。
「奴の父親は確か・・・剣咬の虎の元マスターの」
「今のところ、行方はわかりません」
ナツさんにボコられたって噂のあの大男がミネルバさんのお父さんらしい。彼もミネルバさんと一緒にどこかに失踪したらしいけど、まさか同じ闇ギルドにいるとかないよね?
「そういえばセイバーって、今はスティングがマスターやってるんだよね!!」
「若くてイケメンのマスターなんて、かっこいいよねぇ」
「いいよねぇ」
エルザさんたちの会話を聞いてラキさんとキナナさんがそんなことを話している。それにスティングさんになってから、ギルドの雰囲気も良くなってるし、いいギルドになってるんだろうなぁ。
「しかしこれは評議会に報告せねばなるまいのぅ」
「私も、スティングに一声かけておきたいと思います」
かつて正規ギルドにいた者が闇ギルドに入ったとなると、これは大きな問題になるだろう。でも、報告すれば剣咬の虎としても情報が入りやすく、ミネルバさんを連れ戻すいいチャンスになるかもしれないからね。
「見てくださいグレイ様!!」
「あぁ?」
重たい空気になっているエルザさんたちとは裏腹に、こちらではジュビアさんが大好きなグレイさんにキラキラオーラを振り撒きながら近づいていく。その手には、巨大なお盆と山のように積まれたパンが乗っていた。
「ジュビアはパンを焼きました!!」
「!!」
そう言ってたくさん焼かれているパンをグレイさんに見せるジュビアさん。しかし、彼はそのパンを見て絶句した。
「名付けてグレパンです!!」
なぜならそのパンには、マスコットのようにチビキャラ化された、グレイさんが焼
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