暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1345話
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さっきも言ったけど、基本的にファブニールの操縦は体内に取り込まれたPT側の方でもやるけど、ファブニール側もある程度のAIによって補佐が可能になるわ」
「……補佐?」
「ええ。これは後で説明するけど、この機体はかなりの武器を装備しているわ。元々追加武装というところから話が始まったのだから当然なんだけど。だから、パイロットによっては全ての武器を使いこなせないという事もあるのよ。それに対応する為のAIね。勿論パイロットの方でその辺の操作を切る事も出来るから、使いこなせるのなら問題はないけど」
「……いるのか、それ?」

 シャドウミラーの実働班に所属しているパイロットは、全員がエースパイロット揃いだ。
 それこそ、実働班の中で最も操縦技術の低いレイだって現在は他の世界の軍隊であれば普通に断トツでエースになるだけの実力を持っている。
 最盛期のキラと戦っても、原作とは違って恐らくレイの方が有利に戦えるだろう。
 ちなみにアウルとスティングの2人はレイよりも先にシャドウミラーに入っていただけあって、その技量は上だ。
 そして量産型Wにしても、今なら武器を使いこなせないという事はない筈。
 そんな俺の疑問に、レモンは小さく肩を竦めてから口を開く。

「確かに実働班なら問題はないでしょうね。けど、精霊の卵はどう? あの子達は、まだ操縦技術に関してはかなり未熟よ。いえ、普通の軍隊ならエースとまではいかないけど、ベテランくらいの技量は持っているけど」
「……MSにも対応してるのか?」
「ええ。ウィンダムとザク。それ以外にも大抵のMSには対応してるわ。ただ、今のところは精霊の卵にファブニールを使わせるつもりはないけど。操縦技術が上がるよりも前に武器に頼るようになったりしたら、色々と不味いでしょ?」
「まぁ、それは確かに」

 元々精霊の卵という傭兵団は、シャドウミラーの実働班へと入りたいけど、まだそれだけの能力がない者達が己の技量を磨く為の場所でもある。
 なのに、技量を磨かず乗っている機体の性能に助けられるようになってしまっては意味がないだろう。
 まぁ、本当にいざという時の事を考えると、精霊の卵の連中もファブニールを使えるようになっておくに越した事はないんだろうけど。

「それと、さっきも言ったけどファブニールは不慮の事態で内部のPTが脱出した場合はAIによって自動的に母艦に戻るようになっているし、もし母艦に戻れないような時には最悪敵を巻き込んで自爆するように組み込んであるわ」
「……まぁ、その辺は仕方がないだろうな」

 シャドウミラーの技術をこれでもかと使っている機体である以上、それをどこか他の組織に奪われる訳にはいかない。そうさせる前に、シロガネやニヴルヘイムといった母艦に戻れない場合はその敵諸共に自爆するのが最善だろう
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