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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜碧の御子と大魔導師の邂逅〜
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〜トールズ士官学院・屋上〜
「フフ、わかってはいたけどリィンって、凄いわね……クレアさんと愛し合ったばかりなのに、私にもあんなに何度も出したのだから。」
「う”っ。そ、その……―――ゲルド。オズボーン元宰相との決戦を終えて、状況が落ち着いたらアリサ達にゲルドの事を報告してもいいか?」
”行為”を終えた後服を着たゲルドに図星を突かれたリィンは表情を引き攣らせたがすぐに気を取り直して尋ねた。
「私は別にいいけど……リィンはいいの?アリサ達、また怒ると思うけど。」
「ハハ……まあそうなるだろうけど、だからと言って責任を取らないなんて、男として最低な事をするつもりはないよ。……というかむしろゲルドの事で責任を取らなかった方が怒られる気がするしな……ハハ……」
「フフ、そうかもしれないわね。……それじゃあリィンが学院を辞めた時は私もリィンの奥さんの一人になるのかしら?」
冷や汗をかいて苦笑するリィンの推測にゲルドは微笑みながらリィンを見つめて問いかけた。
「え、え〜と……あ、ああ。エイドスさんとの約束を守る為にもゲルドとも籍を入れるよ。」
「よかった……その言葉を聞けて。お蔭でエイドスに貰った指輪をエイドスに返さずに済んだわ。」
「へ……って、まさかゲルド、アリサ達みたいにエイドスさんから……!」
「うん、リィンがアルフィンと結婚した翌日にこっそりエイドスに私がリィンの事が好きな事を話したら『それなら是非、この指輪を貰って下さい♪ゲルドさんの気持ちを知ったら、リィンさんなら絶対に責任を取りますので♪というかもし断ったら、アリサさん達にリィンさんに振られた事を説明すればアリサさん達がリィンさんにゲルドさんの事も責任を取るように説得するでしょうから絶対大丈夫です♪』って言って、私にこの指輪をくれたの。」
「………………」
懐から取りだした指輪を手に語られたゲルドの話を聞いた瞬間、エイドスが意気揚々とゲルドに指輪を手渡している様子を思い浮かべた。
「え、えっと……―――そうだ。ゲルド、オズボーン元宰相との決戦の後にする事はまだ決まっていないんだよな?」
「?うん。」
「それなら状況が落ち着いた後でいいから、トリスタやトールズ士官学院を俺と一緒に見て回らないか?前々からゲルドにもトリスタや学院の事を知って欲しいと思っていたんだ。」
「リィン………………―――フフ、それってもしかしてデートのお誘いなのかしら?」
リィンの話を聞いて目を丸くしたゲルドはからかいの表情でリィンを見つめて問いかけた。
「へっ………………――――あ。」
「その様子だと気付いていなかったみたいね。だからみんなによく”鈍感”って言われて怒られたり呆れられたり
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