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教育勅語
2部分:現代語訳

[8]前話

現代語訳

                 現代語訳
 私が思うことであるが私の家である皇室の祖先の方々は国をはじめられたのはもう遥かな昔のことでありそこから築かれた徳は非常に深く厚いものであった。
 私の臣民達はこの忠と孝の二つのものを実によく万民の心を一つにするものとし世界に渡ってその美を実行してきたことは我が国の誇るべきことであり教育の根幹となるものもここにあるのである。
 そなた達臣民は両親に孝行の心を持ち兄弟は友の如く仲良くあり夫婦は互いにいたわり合い友人達はお互いを信じ合いまた謙虚さを常に忘れず博愛の心を他の者にも及ぼし常によく学びその手に技能を身に着け智を得ることに向かいその徳と才を常に磨き自ら進み公益を世に広げ人の為に尽くし常に憲法を尊重し法律に従い何かことがあればその義勇の心を以て公のために尽くしこの世に並ぶもののないこの国の助けとなるべきである。以上のことは全てそなた達が私の忠良の臣民であればいいというのではなくそなた達の祖先の遺したよいものをさらに遺し反映していくものである。
 このことは我が皇祖皇宗の教え伝えていることでありそなた達子孫臣民共に守らなければならないことである。そしてこれは昔も今も変わらず誤ってはならないことでありこのことを我が国だけでなく他国にも知らしめて間違いのないことである。私はこのことをそなた達臣民達と共に上記のことを強く心に書き記し守っていくことを約束する。そして誰もが一つになりこの徳を進めていくことを願うものである。


明治二十三年十月三十日
 明治帝の御署名と御印


                2011・4・21

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