暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜白き魔女の軌跡〜
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でて……旅をしている時はその町や村の人々の為に予言を残していったのに、迫害をされて……そしてどちらかの世界を犠牲にならない方法を探していたのに故郷の人々から”裏切り者”扱いされた上、殺されるなんて……!なのにゲルドはどうして今も平気なんだ……!?」

「リィン………………」

悲痛そうな表情で自分を見つめて一筋の涙を流すリィンの言葉を聞いたゲルドは目を丸くした後、リィンを優しく抱きしめた。



「あ…………」

「―――ありがとう、私の為に涙を流してくれて。でも”私は大丈夫だよ”……それに私は今、とても”幸せ”よ……」

リィンを優しく抱きしめたゲルドは幼い頃自分の身を心配してくれた旅人達にも見せた笑顔――――全てを受け入れた穏やかな微笑みを浮かべてリィンを見つめた。

「え……”幸せ”って一体どういう事だ?」

「リィンやみんなに会えた事よ。私の”運命”を変えてくれたキーアには今でも心から感謝しているわ。キーアのお蔭でたくさんの友達もできたし……それに一人の女の子として異性――――リィンに恋をする事もできたわ。」

「ゲルド…………その、既にアルフィンと結婚している上アリサ達とも結婚する事になっている俺なんかでいいのか?」

ゲルドの告白に驚いたリィンは言い辛そうな表情で問いかけた。

「うん。リィン……大好き…………ん…………」

「あ…………(ゲルド……)」

そしてゲルドは自らリィンの唇に口付けをし、リィンは自分に想いを寄せるゲルドを抱きしめて優しき魔女の口付けを受け入れていた。

(ふふふ、予想通りの展開ですね。)

(ア、アハハ……ゲルドさんもリィン様に想いを寄せていましたから、ようやく……と言った所ですね。)

(……今朝エリゼ様達から叱咤や折檻をされたばかりだというのに、懲りずにまた増やしましたね。)

(うふふ、この後の展開を考えたら結界を展開しないとね♪)

(……今回は場所が場所だし、念の為に私も認識障害の結界を展開しておくわ。)

二人の様子をリザイラとメサイアが微笑ましく見守っている中、アルティナはジト目になり、ベルフェゴールとアイドスはそれぞれ結界を展開した。



「あ…………これはもしかして……”結界”……?」

「へっ……って、ベルフェゴール!?幾ら何でもこんな所でしたら色々不味いだろう!?」

結界に気付いたゲルドの言葉を聞いたリィンは驚いた後ベルフェゴールに念話を送ったが

(フフ、認識障害の結界も展開しておいたから私が結界を解くまで屋上周辺は誰も来ないし、ベルフェゴールの結界でどれだけ声を上げても誰も気付かないから大丈夫よ、リィン。)

(うふふ、そう言う事だからその娘も遠慮なく美味しく頂いちゃいなさい♪)

「ア
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