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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜白き魔女の軌跡〜
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とおじいちゃんを守ってくれてね……戻って来た人たちと協力して私の命を狙った人達を無力化したの。ちなみにその人達は色々あって、私とおじいちゃんを守ってくれることになったの。」



「なっ……!?じゃ、じゃあゲルドは皇族だったのか!?」

ゲルドの過去の一部を知り、ゲルドが皇族であった事に気付いたリィンは信じられない表情で声を上げた。

「フフッ、女王候補の資格を失った時点で私は皇族じゃなくなっているわよ。」

「…………………ゲルド、怖くは無かったのか?産まれた時から命を狙われていたなんて……正直、俺はゲルドの命を狙った人達を許せない。」

「―――私の為に怒ってくれてありがとう、リィン。でも私の事は気にしないで。リィンも知っている通り私には”予知能力”があるからその時点の私達が助かる可能性が高い事はわかっていたから。」

「………………」

優しげな微笑みを浮かべるゲルドをリィンは辛そうな表情で黙って見つめているとゲルドは再び外の景色を見つめて過去の話を再開した。



「……4歳の頃にあった出来事以降はずっと穏やかな毎日を過ごしていたのだけど……私が17歳になる少し前、おじいちゃんは寿命でこの世を去ったわ。そしておじいちゃんを看取った私は”異界”とは異なる世界の一つ―――”ティラスイール”に渡って、ティラスイール中で旅をしながら村や町の人々の為に多くの予言を残して行ったわ。



ちなみに私が”ティラスイール”に渡った理由は私より早く”ティラスイール”に渡って来た”異界”の女王になって”異界”の人々と話し合って決めたイザベルの目的――――”異界”にある”異界の月”を”ティラスイール”に転送させて”ティラスイール”を含めた3つの世界を滅ぼして”異界”を救うという方法とは違う”第三の方法”――――”異界”も”ティラスイール”を含めた三つの世界が犠牲にならない方法を探る為よ。



だけどイザベルを始めとした”異界”の人々はそんな私を”裏切り者”として見ていたようでね……旅をして1年くらいしたらイザベルに仕えている部下の人が私の命を狙って…………――――私はその時に殺されてしまったの。後はリィン達も知っている通り、キーアのお蔭で生き返ってリィン達と出会えたの。」



「……………………」

「―――今の話が私―――人々から”白き魔女”と呼ばれていた頃の私の人生の全てよ。」

ゲルドの壮絶な過去を知ったリィンが辛そうな表情でゲルドを見つめている中、ゲルドは穏やかな表情を浮かべてリィンを見つめた。

「どうして……ゲルドは平気でいられるんだ……!?」

「え…………」

身体を震わせながら声を上げたリィンの言葉を聞いたゲルドは呆け

「産まれた時から命を狙われてずっと隠れ住ん
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