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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜白き魔女の軌跡〜
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っと思っていたけど、ゲルドは俺達と出会うまで一体何をして、その若さで死んでしまったんだ?失った記憶は既に戻っているし、アリサ達からエルベ離宮で聞いたゲルドの過去も教えてもらったぞ。」
「………………………リィンは私の過去をどのくらい把握しているの?」
リィンに問いかけられたゲルドは静かな表情で黙り込んだ後やがてリィンを見つめて問いかけた。
「そうだな……ゲルドが”異界”という所の出身でゲルドの祖父がゲルドの育ての親である事。ゲルドはその予知能力を使って旅の間によった村や町の人々に色々と警告したけど、人々は不吉な予言を残すゲルドを怖がってゲルドを迫害した事。人々から”白き魔女”と呼ばれていた事。そして――――18歳という若さで何者かに殺害された可能性が高い事だ。」
「…………一つだけ訂正させてもらうわ。おじいちゃんは私とは血が繋がっていないよ。」
「え…………」
突如指摘されたリィンが呆けたその時、ゲルドは外の景色を見つめて自身の過去を語り始めた。
「”異界”。かつて世界を崩壊させる”害周波”の塊――――”ラウアールの波”によってできた深い亀裂―――”ガガーブ”によって世界が三つに別れた世界とは異なる世界にして、”ラウアールの波”――――異界では”異界の月”と呼ばれているものが転送され、いつ爆発するかわからない”異界の月”によっておびえ続けた世界。そこが私の生まれた世界。
そして”異界”は王様―――女王が納めているのだけど……”異界”の女王は世襲制ではなくある特別な体質の持ち主の女の子が次の女王になるという決まりがあってね……産まれたばかりの私はその一人だったの。だけど普通ならその女王の資格を持った女の子はその時代に一人しか生まれないのだけど、私とは別にもう一人―――イザベルが私と同じ女王の資格を持って生まれたの。
王宮の人達は女王の資格を持った女の子が二人も産まれてしまった事に危機感を抱いていてね……その結果イザベルが女王の後継者になる事が決定した後私が狙われる事になったらしくてね……王宮の楽士だったおじいちゃん――――レオーネおじいちゃんがまだ赤ちゃんだった私を王宮から連れ出して追手の見つからない所で私を育ててくれたの。
4歳くらいの頃だったかしら……?レオーネおじいちゃんが持っている物が必要で、”異界”とは異なる世界の人達がレオーネおじいちゃんを訪ねてきたの。事情を聞いたおじいちゃんはその人におじいちゃんが大切にしていた物がどこにあるかを教えたのだけど……その時私を狙っていた人達がおじいちゃんを訪ねてきた人達の後をつけていたらしくて、その人達がちょっと留守にしている時に私の命を奪おうとしていたの。
その時は私とおじいちゃんの事を心配してくれた人達の何人かが私
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