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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜白き魔女の軌跡〜
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しくない状況だったのに、俺達は心の中の片隅で今までのように何となるって楽観視していたから結局内戦を終結させる事ができなかったんだろうな。”本来の運命”では死ぬはずだったクロウや元締め達を救ってくれたキーアさんを恨むなんて筋違いだし、ましてや当然の事をした上、俺とクロウの為に”約束”を可能な限り再現してくれたエリゼにはむしろ感謝しているよ。」
「そう…………」
穏やかな表情で語るリィンの答えを聞いたゲルドは安堵の表情になった。
「それに……”本来の運命”では出会う事がなかったベルフェゴール達やエリス、セレーネ、メンフィルやクロスベルの人々……そしてゲルドとも出会えたんだからキーアさんには感謝しないとな。」
「リ、リィン……」
(うふふ、やるわね、ご主人様♪その娘の好感度を上げながら、私達の好感度も上げるなんて♪)
(ふふふ、さすがはご主人様。相変わらずこちらの予想の斜め上な答えを出してくれますね。)
(フフ、それがリィンだものね。)
(……私の場合はどうなのでしょう?”本来の運命”では敵対関係のままだったでしょうし。)
(フフ、心配しなくても勿論アルティナさんと契約できて良かったとリィン様は思っていると私は思いますよ?)
リィンの答えを聞いた頬を赤らめるゲルドの様子をベルフェゴールは微笑ましそうに見守り、静かな笑みを浮かべるリザイラの念話にアイドスは微笑みながら同意し、不思議そうな表情で首を傾げているアルティナにメサイアは微笑みながら自身の推測を伝えた。
「そう言えばゲルド。オズボーン元宰相との決戦が終わったら、ゲルドはどうするんだ?」
「え…………………………まだ何も決めてないわ。リィンは確かクロイツェン州の統括領主とシュバルツァー家の跡継ぎになる為にプリネ達の元で色々勉強するのよね?」
リィンに尋ねられたゲルドは呆けた後一瞬複雑そうな表情をしたがすぐに表情を戻して静かな口調で問い返した。
「ああ。以前は俺には不相応としか思えなかったけど……こんな俺を高く買ってくれるリウイ陛下達の期待を裏切らない為って言うのもあるけど、アリサ達の事を責任を取るって決めたんだから、アリサ達に相応しい男にならないとな。」
「フフ、リィンらしい答えね。」
リィンの決意を知ったゲルドは苦笑したが
「それに……俺―――いや、シュバルツァー家は間接的にとは言えユーシスの実家を滅茶苦茶にして、クロイツェン州を奪ってしまったんだ。その責任を取る為にも俺は一日でも早くプリネさん達に認められる為に努力し続けるつもりさ。」
「リィン…………」
真剣な表情で語ったリィンのもう一つの決意を知り、心配そうな表情でリィンを見つめた。
「……――ゲルド。前々からず
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