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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第225話
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ァーへと鞍替えした。』……大体こんな内容になりますね。」

「なっ……!?…………………その、オズボーン元宰相を否定する内容が目立っていましたけど、もしかしてゼムリア大陸の人々のクレア大尉達―――”鉄血の子供達(アイアンブリード)”の人達や鉄道憲兵隊、情報局に対する印象を少しでも良くする為ですか?」

クレア大尉の口から語られた驚愕の内容を聞いたリィンは少しの間考え込んだ後複雑そうな表情で自身の推測を口にした。



「……はい。リィンさんも既におわかりかと思いますが、双界を滅亡させようとしている宰相閣下に対する人々の印象は最悪と言っても過言ではありません。当然宰相閣下の子飼いと見られている私達も世間からすれば世界を破壊しようとした者の元部下と見られるでしょうから、私達に対する風当たりも強くなるでしょう。それを少しでも軽減する為にエレボニアの”英雄”であるリィンさんのご協力が必要なのです。」

「……あの。前々から疑問に思っていましたがみんな、俺の事を”英雄”って言っていますけど、俺は何もしていませんよ?内戦を終結させる事もできませんでしたし。」

「フフ、リィンさんは内戦終結に向けての行動をしていた”紅き翼”のリーダー的存在ですし、ヴァリマールを使った今までの活躍、そしてアルフィン殿下の救出の件とエレボニア存亡会議に出席した件を考えれば”英雄”扱いされる要素は十分ありますよ?」

「ハ、ハア…………その……クレア大尉はそれでいいのですか?今まで慕っていたオズボーン元宰相を否定するような事をして。しかも先程クレア大尉が仰っていた内容だとクレア大尉が世間から好奇の目で見られる事になる可能性も十分ありますよね?」

苦笑しながら答えたクレア大尉の話をリィンは戸惑いの表情で聞いていたがすぐに気を取り直し、心配そうな表情でクレア大尉を見つめて問いかけた。



「…………はい。部下達や”革新派”の人々の未来の為にも私達自身が閣下を否定しなければならない…………私はそう思っています。部下達の未来を少しでも良くする事ができるなら、私は世間からどんな風に見られても構いません。」

「クレア大尉…………――――わかりました。俺なんかでよければ、幾らでも協力します。」

決意の表情で語ったクレア大尉を見つめたリィンは静かな表情で答えた。

「本当にありがとうございます、リィンさん…………私達―――エレボニアは本当に情けないですね。エレボニアの未来の為にまだ学生のリィンさん一人に様々な重荷を背負わせているのですから………」

「……俺の事はどうか気にしないで下さい。エレボニアは俺にとって元祖国ですし、それに士官学院に入学してから今まで接して来たエレボニアの人々の力になれるのなら、お安い御用です。」

辛そうな表情で肩を
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