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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第223話
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女性の声を聞いたアリサが呆けたその時、何とシャロンが近づいてきた!
「うふふ、お久しぶりですわ、皆様♪」
「シャ、シャ、シャ……シャロン!?」
「何でこんな狙いすましたかのようなタイミングで現れるのよ……」
微笑みを浮かべて一礼したシャロンをアリサは口をパクパクさせた後声をあげ、サラ教官はジト目でシャロンを見つめた。
「ふふっ、唯の偶然ですわ♪」
「ハア……母様の傍についていなくていいの?ルーレがクロスベル領となった事で”ラインフォルトグループ”も忙しくなっているでしょうに。」
シャロンの答えにその場にいる全員が脱力している中、アリサが呆れた表情で尋ねた。
「うふふ、その点もご心配には及びませんわ。何せ新しく入った新人の方達が優秀ですので私の代わりを十分務められますし、それに会長からも命令されておりますので♪あ、ちなみに新人の方達もいざという時私が呼べば”いつものように”来てくださるとの事ですのでご安心下さい♪」
「し、”新人”ってエウシュリーちゃん達の事でしょう?ハア……喜んでいいのやら、悪いのやら……」
「というかアタシは前々からあのメイド天使たちの現れ方が滅茶苦茶気になっているのだけど。あの天使達、状況を考えると次元を超えているわよ?」
「セ、セリーヌ。」
シャロンの説明を聞いたアリサは疲れた表情で溜息を吐き、セリーヌの疑問を聞いたエマは冷や汗をかいた。
「――と言う訳でシャロン・クルーガー、再び皆様のサポートを誠心誠意務めさせて頂きますのでよろしくお願いしますわ♪」
「ハハ……――はい、改めてよろしくお願いします、シャロンさん。」
シャロンの言葉にその場にいる全員が脱力している中、リィンは苦笑しながら頷いた。
こうして……それぞれの事情で戻ってくることができなかったメンバーも全員戻って来た事によってトールズ士官学院の意志が真の意味でようやく”一つ”になり……その日の夜のトリスタはトールズ士官学院の意志が真の意味で一つになれたお祝いが行われ……トリスタ全体がお祝いムードになっている中、リィンはカレイジャスの甲板で物思いにふけていた。
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