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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第220話
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もりは全然無かった事も全て。」

膨大な威圧を纏っていたエリゼは威圧を引っ込めて静かな表情でリィンを見つめていた。

「エリゼ………」

「―――ですがそれでも、私の”罰”は受けて頂きますからね?それでアルフィン義姉様達の件は相殺という事にしておきます。」

「…………わかった。何をすればいいんだ?」

「―――まずはこれを飲んでください。」

自分の罰を受ける覚悟を決めたリィンにエリゼは懐から何かの液体が入った瓶を取りだしてリィンに手渡した。



「これは……?ま、まさか。毒か……?」

「私が兄様に毒を飲ませるなんてことをするはずがないでしょう?中身は媚薬です。それもペテレーネ様が直々に調合された特殊な媚薬です。」

表情を引き攣らせて瓶を見つめるリィンに呆れた表情で指摘したエリゼは気を取り直して説明を続けた。

「ええっ!?そ、その、エリゼ。ペテレーネ神官長が直々に調合したという事は前に俺に飲ませた薬か……?」

「いいえ。その媚薬には殿方の精子を一時的に凄まじく増強する効果が秘められていまして。普通精子が女性の体内に入った際の生存時間は数日程度だと言われていますが、その媚薬を飲んで女性の体内に精子を出せば生存時間が数日から約1ヵ月に伸び、ほぼ確実に妊娠させられるとの事です。その事から不妊で悩んでいる夫婦達から重宝されている媚薬だと聞いております。」

「な、何でそんなとんでもない媚薬を俺に…………――――!ま、まさかエリゼ。”罰”というのは………」

「フフッ、普段は”そう言う事”に関しての兄様でもさすがに察する事はできましたか。」

冷や汗を滝のように流しているリィンの言葉に微笑んだエリゼは身に纏う服をその場で脱いで下着姿になった。



「―――今私に兄様の子を孕ませて下さい。それが私の”罰”です。―――それと先に言っておきますが、今日はいつものように妊娠防止の魔術を使っていない所か、”危険日”です。」

(アハハハハハハハッ!一人でこの場に来た時点でどうせそんな事だろうと思っていたわよ♪―――あ、いつものように結界を展開しないとね♪)

(ふふふ、下手をすれば今年中にご主人様の子供が二人もできるかもしれませんね。)

(……私は二人で済むとはとても思えないのですが。マスターとマスターに想いを寄せる女性達が1週間ごとにしている不埒な行為の回数を考えると最低でもその倍……いえ、倍以上の子供ができると思われるのですが。)

(ア、アルティナさん……その推測、冗談になっていませんわよ……?)

(フフ、私もいつかリィンの赤ちゃんを産みたいわ……)

エリゼの答えを聞いたベルフェゴールは腹を抱えて笑った後結界を展開し、静かな笑みを浮かべるリザイラに呆れた表情で指
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