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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第233話 気になる瞳
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「ん――。魔法もアイテムも制限しなくていい。どれだけ使っても良い。――だが」
リュウキは、軽く笑った後、はっきりとランの目を見て答えた。
「オレが使うのも、
剣
(
これ
)
だけだ」
そのリュウキの言葉は、意趣返しの様に思える。―――いや、少々物騒な気もするが、その言葉が当てはまる気がした。如何に双方納得のいく
決闘
(
デュエル
)
だとはいえ、仲間が負けているのだから。
だが、《絶剣》や《剣聖》の実力を目の当たりにした上で、はっきりとそう返せるその絶対的な自信。その内を垣間見た気がした。
当然ながら、場は更に湧くのは言うまでもない。
『流石ぁーーっ!!』
『よっ!
超勇者
(
マスタ−ブレイブ
)
!』
『良いぞーーっ! よく言ったぁぁ!』
と、大半はリュウキに対する物。
勿論、人気に火がついてきている2人組の片割、ランに対しての声援も混じっているが、今回に限っては リュウキ関係の方が大きかった。
「ますたー、ぶれいぶ……」
「……軽く聞き流してくれ」
リュウキが呼ばれている名、それを呟いたラン。
リュウキにとっては、《銀髪の勇者》やら《白銀》やらの延長上だから、はっきり言ってしまえば、頭痛の種だって言える。知った身内であれば『それヤメロ』と言うのだが、生憎現在のその歓声を上げているひとりひとりに言い続けるのは、流石に面倒すぎるから、スルーしているのだ。だから、それをランにも求めていた。
「ふふふ。……とても、とても楽しみです」
「!」
ランは、にこっ と笑った。
その笑顔の奥、……目の奥に宿っているもの、それをリュウキは はっきりと見た。
――彼女もまた、心底楽しみにしているんだと言う事。炎が宿っているんだという事を。
その笑顔には、同じ質の笑顔で返すリュウキ。
その後に更に続けた。
「地上戦と空中戦。どちら側でも良い。……どちらかと言えば、君たちが得意な方が好ましいな。全力で、楽しみたい」
「そう、ですか」
ランは、そう返してくる事は容易に想像がついていた為、口元に指を充てつつ、直ぐに答えた。
「制限無し。それでお願いします」
「……つまり、空中でも、地上でも どちらでも使う。と言う事か?」
「はい。私も剣しか使わないので、基本超接近戦闘になります。……お兄さんに一撃は、とても重たそうですから。その反動を軽減するのに、翅を使いたいので」
「ああ。成る程。ん、問題ないよ。それに今までは君たちが、
挑戦者
(
チャレンジャー
)
達の要望を受け続けたんだからな。こう言う趣向があっても、面白そうだろう?」
「ふふふ。そうですね」
淀みなく、そして受け答えが続いていく。
1つの言葉を返す度に、何処か緊張感が増していく様な感覚に見
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