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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第233話 気になる瞳
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最後の一撃。
絶剣と剣聖、2人の渾身の一撃は、アスナとレイナのHPゲージを吹き飛ばす寸前で、ぴたりと停止していた。だが、鬼気迫ると言っていい、渾身の寸止めだったからか、
衝撃波
(
エフェクト
)
は止まる事は無かった。
それは 2つの……輝き。
【鮮やかな十字の輝き】
【天より降り注ぐ太陽の様な輝き】
それらの輝きは、これまでの数合の打ち合いで発生したどの衝突によるエフェクトよりも強い輝きだった。戦いを見守っていた
観客
(
ギャラリー
)
全員を包み込む程に。
「あ……」
「うーん……、流石アスナとレイ……。
出させた
(
・・・・
)
、わね………」
リーファは絶句し、リズは呆然としつつも、称賛を呟いていた。
2人共が、最強と称されている渾名を持つ2人組の必殺技。それも、この辻デュエルが始まって以来、一度も出してないとされている夫々の《オリジナル・ソードスキル》を引っ張り出したのだ。
更に言えば、これまでの戦いで、それも 2対2形式の戦いで、ここまであの絶剣と剣聖に善戦した者たちなど、それも見せ場を考えれば、追い詰めた、と言ってもよい見せ場を作れた者たちなど、誰もいないハズだった。ダメージ量を考えたら、初の快挙。
――快挙と言わしめる程の強さを持つ、絶剣と剣聖の2人には改めて脱帽だと思えるが。
そして、リーファは一歩、踏み出した。
あの一撃を――いや、十一連撃と十連撃を受けて、HPゲージが残っているとは考えにくい。確かに蘇生をする為には馬鹿にならない金額が発生する。
それ以外の方法でいえば、
高位の魔法使い
(
ハイ・マジック・ユーザー
)
、
大魔法使い
(
マギステル・マギ
)
のリタがいれば、蘇生魔法もできるのだが、生憎今は アインクラッドはシルフ領土上空ではない為、いない。
つまり、2人を蘇生するためには、前者、アイテムによる蘇生しかなく、金額も跳ね上がるのだが、それは全くリーファは考えてなかった。
こんな名勝負を魅せてくれた事もそうだし、何よりも 大切な仲間であるアスナとレイナの為ならば、何でもないから。……それに、自分がいかなくても、横で控えている
彼
(
・
)
なら 速攻で行くだろうことも判る。
そんな時だ。
「――いや、2人は大丈夫だ」
「えっ……??」
まさかの一言に、思わず振り返るリーファ。
それは、彼――リュウキからの一言だった。
あれ程の技を、必殺技を受けて、『大丈夫』という発想そのものが無かった。リュウキの隣にいるキリトも同様に頷いている様だ。
「で、でも あんなの貰ったら―――」
リーファがそう返すのも当然だろう。
そう言っている内に、エフェクトで彩られた砂煙が晴れてきた。
そこに目を凝
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