第8話
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
えるんだ……?さっきも言ったようにレンとはその事件で知り合った知り合いの一人なだけで、よくて同じ苦楽を共にした仲間だから。」
「あら、さっきも私達を目の前に内緒話をしていたんだから、そう見られてもおかしくないわよ?」
疲れた表情で溜息を吐いたロイドにエリィは真剣な表情で指摘した。
「へ………それっていつの事だ?」
「……アルカンシェルからの帰り道でユウナちゃんと別れた後内緒話みたいな事をしていたじゃない。」
「ああ………あれはレンとユウナの関係が以前と比べると大分改善されている様子だったからそれを聞いていたんだ。」
「レンちゃんとユウナちゃんの関係が改善されたって……あの二人、そんなに仲が悪いのかしら?見た所そんなに仲は悪くなさそうだったけど………」
「………俺もあまり詳しい事は知らないけどエステル達の話によるとあの二人は様々な事情があって姉妹仲は最悪だったそうなんだ。さっき話に出た事件に俺が巻き込まれた時に二人も巻き込まれたのだけど……その時も互いの干渉は最小限にして、二人が仲良く会話している様子なんて見た事が無かったんだ。エステル達の話によるとその状況でも前と比べると随分マシになっているって言っていたな………」
エリィの疑問にロイドは複雑そうな表情で答えた。
「そうだったの………いつか互いに仲良くできる日が来るといいわね……」
「ああ……それにレンとユウナは俺が巻き込まれた古代遺物の事件で苦楽を共にした仲間だったし、俺は血が繋がった家族は兄貴も含めてみんな亡くなっているから、双子の姉妹の二人には互いに仲良くなって欲しいと思っているんだ……まあ、二人からしてみれば”余計なお世話”だろうけどね。」
「…………当人同士にそのつもりがないとわかっていてもやっぱり、妬けちゃうわね…………」
「エリィ……?」
自分の話を聞いて疲れた表情で呟いたエリィを不思議に思ったロイドは不思議そうな表情でエリィを見つめた。
「………………」
「え、えっと……?」
そしてエリィにじっと見つめられたロイドが戸惑ったその時
「(私だってまだ2ヵ月だけどずっとロイドと苦楽を共にしたんだから、幾らかつて苦楽を共にした人が相手でも絶対に負けられないんだから……!)…………ん。」
なんと決意の表情をしたエリィがロイドの頬に口付けをした!
「!!!!???」
頬に口付けをされたロイドは混乱し
「ふふっ、今のは元気づけてくれたお礼よ。それと……その……頬でも誰かにキスをするのは貴方が初めてだから………そ、それじゃあお休みなさい……!」
混乱しているロイドに頬を赤く染めながら微笑んだエリィはロイドから視線を逸らして呟いた後真っ赤に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ