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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第8話
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しエリィにジッと見つめられたロイドは戸惑い

「えっと……レンちゃんが来てからずっと気になっていたんだけど、ロイドとレンちゃんは一体どういう経緯があって知り合ったのかしら?」

「へ………何でレンの事が気になっているんだ?」

エリィの質問を聞くと呆けた表情で訊ねた。

「あら、私でなくてもティオちゃんやランディも気になっているわよ。――――”特例”で規定年齢に達していないにも関わらずあのアリオスさんと同じA級正遊撃士であると同時に”八葉一刀流”の皆伝者………一課の刑事を目指しているロイドとは何の接点もないもの。」

「ハハ、確かに…………えっと………レンとの出会いについては色々と複雑な事情があって詳しい事は話せないんだけど……俺は特務支援課に配属される数か月前に”古代遺物(アーティファクト)”が関係する事件に巻き込まれて、そこでレンやエステル達と出会ったんだ。」

「”古代遺物(アーティファクト)”………!と言う事はもしかして七耀教会の”封聖省”に所属している”星杯騎士団”に事件の詳細を第三者に言わないように口止めされているのかしら?」

「へ……エリィは”星杯騎士団”を知っているのか?」

エリィの口から出た予想外の組織の名前を聞いたロイドは目を丸くして訊ねた。



「ええ、アルテリアに留学していた時”星杯騎士団”に所属しているシスターと知り合いになったの。」

「そうだったのか………理由は未だわからないけど、俺はとある”古代遺物(アーティファクト)”が関係する事件に巻き込まれたんだけど……そこで俺同様その事件に巻き込まれたレンやエステル達を含めたいろんな人達と出会って、力を合わせて解決に導いたんだ。ちなみにその中にはリベールのクローディア王太女殿下や帝国のオリヴァルト皇子殿下も含まれているんだ。」

「ええっ!?リベールやエレボニアの王族の方達が巻き込まれた事件なんて、世間で有名になって当然の事件よ……!?」

「ハハ、巻き込まれ方が色々と特殊だったお陰で第三者にはわからなかったから、有名にはならなかったんだと思う。俺達の前に立ちふさがる強敵達との戦い……様々な立場の人達との出会い……不慮の事故で巻き込まれたとはいえ、あの事件は未熟な俺にとって貴重で得難い経験になったよ。」

驚いている様子のエリィに苦笑したロイドは懐かしそうな表情で”影の国”での出来事を思い返していた。

「そうだったの…………えっと……その、結局レンちゃんとはどういう関係なのかしら?」

ロイドの話を目を丸くして聞いていたエリィは先程見た光景――――レンと小声で何かを会話している様子のロイドを思い出したエリィは様々な思いを抱えてロイドに訊ねた。

「ハア……ランディといい、何でレンと俺が付き合っているみたいに見
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