第8話
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し………ツァイトなんていう変わった助っ人も来てくれたしな。エリィ――――君は一人じゃないんだ。」
「…………………………ふふっ……一人じゃない………か。………そうね。そんな当たり前の事を………私は忘れていたのかもしれない。――――ありがとう、ロイド。私自身の問題は簡単に解決するものではないけれど………それでも少し、気が楽になった気がする。」
「そっか………」
「ふう……それにしても。青春ドラマみたいな台詞はともかく、少しびっくりしちゃったわ。」
「う………クサイのは承知してるよ。でも、ビックリしたって?」
溜息を吐いた後呟いたエリィの言葉を聞いたロイドは呻いた後、尋ね
「だ、だって………私が必要だとか、側に居てくれて嬉しいとか………てっきり告白でもされているのかなって……」
尋ねられたエリィは頬を赤く染めて答えた。
「へ………」
エリィの言葉を聞いたロイドは呆けた後
「なっ!?い、いや!別にそんな意味じゃ………!」
エリィに告白同然の言葉を口にした事に気づくと慌てた様子でエリィから離れた。
「あら………?私なんか、告白する価値すらないっていうことかしら?……そうよね。レンちゃんみたいな可愛らしい女の子がいるから、私なんか価値はないわよね。」
エリィは真剣な表情でロイドを睨んで指摘した。
「そ、そうじゃなくて………というか、そこで何でレンが出てくるんだよ!?何度も言っているようにレンとはただの知り合い同士だから!………ああもう………エリィ、からかってるだろ!?」
「ふふっ……お返しよ。でも貴方、ちょっと気を付けた方がいいわね。天然っていうか……凄く女たらしな所があるから。」
慌てている様子のロイドにエリィは微笑みながら答えた。
「ちょ、ちょっと待て!ランディならともかくなんで俺がそんな………」
「……自覚がない所がまたタチが悪いというか………はあ……参ったわね………まさかあんな言葉だけでこんなに気分が変わるなんて…………」
「え………」
エリィにジト目で見つめられたロイドは何の事かわからず呆け
「な、何でもありません。その―――課長への報告を任せてしまってごめんなさい。脅迫状の捜査だけど………何かプランはあるのかしら?」
「いや、今のところは。ただ結局のところ……全ては”銀”の狙いだと思う。それを探る糸口が無いか、明日、みんなで話したいかな。」
「わかったわ。おかげで今夜は……ゆっくり休めそうな気がする。お互い頭をすっきりさせてミーティングに臨みましょう。」
「ああ………!」
エリィの言葉にロイドが力強く頷いた。
「………………」
「エ、エリィ……?」
しか
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