第二十九話 お墓地でその十
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一人でね」
「僕一人でですか?」
「いさんでやりなさい」
廊下を歩きながら阿波野君に顔を向けて言いますけれどやっぱりここで八重歯が阿波野君に見えちゃっているのを自覚します。どうも八重歯が見えてしまうのが恥ずかしいんです。
「いいわね、やるのならね」
「寂しいなあ、それって」
「寂しいとかそういうのじゃなくてね」
とか何とか言っている間に教祖殿に来ました。ひのきの廊下を歩きながらの話はそれでも続いていますけれど。やっぱりその途中で回廊ひのきしんの人に会います。
「ひのきしんは一人でもできるからいいのよ」
「そうなんですか」
「何でもひのきしん」
怒った声になっているのが自分でもわかりましたけれどそれでもです。
「いいわね」
「とりあえずわかりました」
いい加減な返事です。
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