Song of the Fairies
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は希望の数。肌に触れる風は明日への予感。さぁ、歩みましょう。妖精の詩に合わせて・・・」
ウォーロッドさんと初代の言葉を聞いて、改めて仲間の大切さを認識した俺たち。ギルドの仲間を守ろうとしていたのは、ずっと昔からの伝統だったんだな。
「妖精の尻尾創始の言葉かぁ。なんか感慨深いものがあるね」
「はい。やっぱり妖精の尻尾ってすごいです!!」
ブレることなくギルドの伝統を受け継ぎ続けている妖精の尻尾。強い絆や想いは、一朝一夕じゃ絶対に育むことができない代物だ。
「つーことはあれか!?じっちゃんより年寄りなのか!?」
「失礼だぞ、ナツ」
エルザさんの背中を流しているナツさんがウォーロッドさんの方に顔を向けながらそう言う。その言動について、エルザさんが注意する。
「いや・・・もしかしてそんなに昔の人だとさ・・・ENDって悪魔の話知ってるかなって」
「END?終焉・・・」
「ゼレフ書の悪魔らしい。俺の親父のドラゴンが倒そうとしてたみてーなんだ」
「ゼレフ書・・・また物騒な名前を」
デリオラと同じようにゼレフが生み出した悪魔。その中でも最凶最悪と言われているその悪魔の手がかりを手にいれるため、ナツさんは創世期メンバーであるウォーロッドさんの話を聞いてみようと考えたわけか。
「そのENDってのが何なのかわかれば、イグニールの居場所のヒントになると思ったんだけどな」
「アトラスフライムが言ってた言葉ですね」
「心当たりありますか?ウォーロッドさん」
「うむ・・・すまんが知らんのぅ」
どうやらウォーロッドさんでも知らないことらしい。そもそもゼレフ書の悪魔自体がよくわかってないし、当然か。
「だが昼間に冥府の門と聞いてこんな話を思い出した。奴等は正体が一切わからぬ不気味なギルド。本拠地も構成員の数も不明じゃ。だが、何度か集会を目撃したものの話を聞くことがある。
その者たちは口々にこう言う。あの集会は悪魔崇拝だと・・・
これは我々イシュガルの四天王の推測ではあるが、奴等は強力なゼレフ書の悪魔を保有している可能性がある」
「ギルドがゼレフ書の悪魔を保有!?」
「もしかしてその悪魔がEND!?」
闇ギルドとは言え、ゼレフ書の悪魔を保有しているなんて信じられない。でも、グレイさんがゼレフ書の悪魔と戦ったらしい、その可能性も高いわけか。
「そっか・・・どこにいるかわかんねーってんならやりようがねぇな!!くそっ!!見つけたら叩き潰して吐かせてやる!!こうやってギッタンギッタンに」
腕を振るって相手を倒すイメージを掴もうとしているナツさん。しかし、彼の攻撃を見て全員が青ざめている、それは、彼が殴っている人物が問題だ
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