Song of the Fairies
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ルルとセシリーがそう言う。ごめんみんな・・・実はすぐ近くに入ってるんだよ。てか助けて。
「いや・・・そうでもねぇぞ」
「たまにはこういうのも気持ちいいもんだぜ」
「あい!!」
「むぐぐぐぐ」
ナツさんたちがシャルルたちの言葉に反論するために口を開く。俺は口を封じられており、何も言うことができなかったけど。
「「「「「・・・」」」」」
俺たちがすぐ近く・・・というか同じお風呂に入っていることにようやく気付いたウェンディたち。彼女たちは俺たちの方を向いて、次第に顔を赤くしていく。
「きゃあああああ!!」
「何勝手に女湯に入ってんのよーー!!」
「先に入ってたのは俺たちだ」
「お前らが後から入ってきたんだろっ!!」
悲鳴を上げて体を隠すウェンディと胸を隠しながら桶を投じるルーシィさん。ナツさんはその桶を軽く交わし、グレイさんは顔を赤らめながらそっぽを向いている。
「あれ?言っとらんかったかの?混浴じゃと」
「堂々と入ってくんなーー!!」
何の抵抗もなく入ってきたウォーロッドさんに涙目になりながらキレるルーシィさん。彼女は顔の半分くらいまで浸かって体を隠しているウェンディとハグする。
「ちょっと、男子は出ていきなさいよ」
「そうです!!恥ずかしいです!!」
「ほうへふへ。へはひょふ(そうですね。出ましょう)」
抱き合っているルーシィさんとウェンディの言葉に乗って捕まっている状況から脱しようと考えた。だが、そう簡単にはことは進まない。
「お前の裸なんか見飽きてる」
「新鮮味はねぇな」
「うわー、超最低。死ぬの?」
金髪の女性をガン見しながら説得力のない発言をするナツさんとグレイさん。そんなことを言われた彼女は明らかに怒っていた。
「てかシリルに何してるの!?離しなさいよ!!」
すると、俺が捕まっているのを見て助けようとしてくれるルーシィさん。助かります、ありがとうございます。
「シリルが一緒に入ろうって行ったんだ」
「俺なんか蹴られたんだぞ」
「うぎゅ・・・」
しかし、ナツさんたちにそう言われると返す言葉がない。だって本当のことだから。
「まぁ落ち着けみんな。仲間同士だ。これくらいのスキンシップ普通だろ」
「普通じゃありません!!」
髪をかきあげながら一般人とはズレた発想の持ち主がぶっ飛んだ発言をかます。彼女は隠す素振りもなく、ゆっくりとこちらに近寄ってくる。
「昔はよくナツやグレイと一緒に風呂に入ってたんだ」
「う・・・」
「む・・・」
「それが普通じゃないのよ」
エルザさんに過去をさらけ出されたナツさんとグレイさんは、触れられたくなかったことだったようで、頭を抱えていた。
「久しぶりに背中を流してやろう」
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