Song of the Fairies
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していた男を食べてしまったらしく、そしての後に何が続くのかはわかっていないらしい。ただ、かつて戦った闇ギルドの三大勢力、バラム同盟の最後の一角の名前が上がったとあり、ルーシィさんは恐怖を感じているようだった。
「おそらく犯人は、冥府の門の人間だ。その下部ギルドにあたる夢魔の眼が、この村の守備についたんだ」
「なんで〜?」
「知らないよ」
なぜ冥府の門が太陽の村を凍らせる必要があったのか、また、凍らせた後、下部ギルドに守りに就かせたのか、全てはいまだにわからないままだ。
「何か別の理由があって村を凍らせたってこと?」
「そうね。まだ何か裏がありそうね」
何かの作戦に当たってこの村の存在が邪魔だったのか、単純に巨人たちを怖れて先に潰しに来たのか。いくらでも予想を推測できる。でも、それは推測の域を出ることはない。
「ま、とりあえずは仕事完了だ!!」
「あいさー!!」
深く悩んでいても仕方ない。そう思えて来たタイミングでナツさんが持ち前の自由さを生かして空気を変えてくれる。彼のその能天気さに思わず笑みを溢したルーシィさん。すると彼女は、何かを探すように辺りを見回し始める。
「そういえばフレアは?」
彼女が探していたのは、この村に住んでいたというフレアさん。さっきまではいたんだけど、どういうわけは姿が見えない。
ルーシィさんがチョコチョコと動きながら見回していると、木の影で体育座りをしている赤髪の女性が目に入る。
「なんで隠れてるの?ねぇ、フレア?」
ルーシィさんが歩みよりながら呼び掛ける。すると、巨人たちの顔つきが変わった。
「「「「「フレアだと!?」」」」」
「「うわああああ!!」」
勢いよく立ち上がった巨人さんたち。彼らの頭の上に乗っていたナツさんはそれでバランスを崩して落っこちてくる。俺の真上に。
「ぎゃああああ!!」
警戒していなかったため、落ちてくる彼に潰されてしまう。ケモケモの時もそうだったけど、最近こんなのばっかり・・・
「そこにおるのか!?」
俺がナツさんに潰されていることなど気にすることなく、ルーシィさんの方を向いて怒鳴っている皆さん。
「ほら、フレア。久しぶりに帰って来たんだし」
「私・・・この村捨てた。勝手に出ていった。だから・・・」
彼女を木の影から引きずり出したルーシィさん。だけど、フレアさんは村を飛び出していった罪悪感からか、巨人たちの方を見ようとしない。
「大丈夫だよ!!怒ってなんかないって・・・たぶん・・・」
元が怖い顔のため、ルーシィさんも自信なさげな様子。無理もない、だって目付きが鋭いんだもん。
「本当にフレアなのか」
「久しいな」
「大
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