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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第219話
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〜オーロックス峡谷〜
「エリゼさん……お疲れ様でした。」
「アルフィン殿下……―――先程は殿下達に対して大変失礼な物言いをしてしまい、申し訳ございませんでした。」
アルフィンに労われたエリゼはその場で頭を深く下げた。
「わたくし達に謝罪する必要はありませんわ。エリゼさんの仰っていた事は事実なのですから。」
「ああ。君の言う通り”アルノール家”がリウイ陛下達のようなあらゆる意味で”強い皇族”だったら、父にとって友人であった男爵閣下――――シュバルツァー家の事を庇えた上、”百日戦役”や内戦もそうだが、”通商会議”で宰相殿が行ったクロスベルがエレボニアに対して更に怒りを抱かせるような出来事も起こらなかったかもしれないしね……君がリフィア殿下を始めとしたメンフィル皇家の加護を求めた理由を知り、どれだけ自分達が皇族として情けなかったかを改めて思い知ったよ……」
「殿下…………」
「「「「………………」」」」
アルフィンの言葉に頷いた後疲れた表情で語ったオリヴァルト皇子の話を聞いたラウラは辛そうな表情をし、ユーシスやマキアス、クレア大尉とアンゼリカはそれぞれ複雑そうな表情で黙ってオリヴァルト皇子を見つめていた。
「さすがにリウイ陛下達のようにとはいかないだろうけど、私達”アルノール家”は”マーシルン家”を見本に”強い皇族”を目指すつもりだ。――――ありがとう。君のお蔭で私達”アルノール家”が皇族としてやり直し、エレボニアを生まれ変わらせる為にはまず何を目指すべきなのかが見えて来たよ。」
「……恐縮です。」
オリヴァルト皇子の感謝の言葉をエリゼは謙遜した様子で受け取り
「まあ、オリビエたちがリウイお兄ちゃん達みたいになれるとはとても思えないけどね。」
「エ、エヴリーヌお姉様……」
「うふふ、わかっていてもここは黙っておかないとKYって呼ばれちゃうわよ、エヴリーヌお姉様♪」
「そういうお主もさり気なく本音が出ているぞ……」
エヴリーヌが呟いた言葉を聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいている中、プリネは疲れた表情をし、からかいの表情をしているレンにリフィアが呆れた表情で指摘した。
「フフ……―――それよりエリゼさん。もしよろしければわたくしも貴女の友人になってもよろしいでしょうか?」
「え……」
「ア、アルフィン義姉様?一体何を……」
アルフィンの提案を聞いたエリゼは呆け、エリスは戸惑いの表情でアルフィンを見つめた。
「前々からエリスの双子のお姉さんのエリゼさんとも仲良くしたいと思っていましたし、それに本来の運命でしたらエリゼさんとわたくしは友人同士だったのですから、わたくし、エリゼさんとも絶対仲良くできると思うのですわ♪
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