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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第219話
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ラム殿下達はまだお若いですが、それぞれ皇族としての公務もこなしていますし、いつでもそれぞれのご両親が納めている広大な領地の領主の跡継ぎとしての能力も備わっていますから心配いりませんよ。」
「ま、少なくてもサボりなオリビエが王様になるより、よっぽどマシだろうね。」
プリネとツーヤの後に説明したエヴリーヌの話を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいた。
「あのー、エヴリーヌ君?リベールでの旅行の後は心を入れ替えてちゃんと皇族として忙しく働いているんだよ?」
オリヴァルト皇子は苦笑しながらエヴリーヌに指摘し
「アハハ、でもその言い方だとリベールでの旅行以前はサボっていた事になるよね〜。まあ実際リベールでの旅行以前は社交界にも滅多に顔を出していなかったそうだから、本当にサボっていたんじゃないの〜?」
「ミ、ミリアムちゃん!」
無邪気な笑顔を浮かべるミリアムの言葉を聞いたクレア大尉は慌てた様子で声を上げた。
「うふふ、余談だけどレンにもエフラムお兄様達と一緒にエレボニア国王代理を務める話はあったけど断わったわ。」
「?どうして断ったの?みんなの話によると貴女は様々な才能に愛されているのよね?だったら、エレボニアの王様の代理も務められると思うのだけど……」
レンの話を聞いてある事が気になったゲルドは不思議そうな表情で尋ねた。
「だって、内戦で荒れ果てた上メンフィル・クロスベル連合との戦争によって財政も人材もみんなボロボロになったエレボニアの復興なんてめんどくさいし、レンの祖国のメンフィルならまだしも他国のエレボニアの為にそこまでしてあげたいって気持ちなんて全然ないんだもん♪」
そしてレンの身も蓋もない答えにその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「レン、貴女ね……」
「前々から思っていたが、わざわざ敵を作るような発言は控えるべきだぞ。」
「め、めんどくさいから断ったって……」
「というか、そのエレボニアをボロボロにした原因の一人がよくそんな事が言えるね。」
「ま、まあまあ……」
プリネとレーヴェは呆れた表情をし、ジト目でレンを見つめるアリサとフィーをセレーネは苦笑しながら諌めていた。
「ったく、前々から思っていたがよくその歳でそんな敵を作るような発言が次々と出てくるな……その内後ろから刺されるぞ?」
「クロウ。」
その時クロウ達がリィン達に近づいてきた。
「一応礼を言っとくぜ。敵であった俺達の命を助ける為にあそこまでした所か、鉄血との決戦に俺達を加える為にここまでしてくれた事……感謝している。」
「礼は不要だ。”仲間”なんだから、このくらいは当然だろう?」
「フフッ、あれ程の激闘をも”このくらい”
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