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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第218話
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らすな、ゼリカ!」
ジョルジュと共に警告し、拳を鳴らすアンゼリカの行動を見たクロウは慌てた様子で指摘した。
「もう、アンちゃんったら…………―――お帰り、クロウ君!」
「…………ああ。――――ただいま。」
笑顔のトワの言葉にクロウは苦笑しながら頷いたが
「えへへ、士官学院に戻ったら約束通り罰としてとりあえず決戦の日まで学院全体の掃除をクロウ君にしてもらうからね!」
「ハハ、そう言えばそんな事をオーロックス砦の時に言っていたなぁ。」
「言っておくけど、あの時の会話はちゃんと録音してあるから、言い逃れはできないよ?」
「おいっ!?今の状況でやらせるつもりなのかよ!?つーか、俺一人で学院全体の掃除をできる訳がないだろうが!それとゼリカ!お前は何であんな状況で録音なんてしているんだよ!?」
トワ達の口から出た予想外の話に慌て始めた。
「フフ、姉さんと一緒に協力するなんて本当に久しぶりね。」
一方クロチルダの手錠を外したエマは嬉しそうな表情でクロチルダを見つめた。
「そうね…………もう貴女と協力し合う機会なんて訪れないと思っていたけど、これもまた”零の至宝”による導きかもしれないわね…………」
「姉さん…………」
「…………わかっているとは思うけど、アンタの為にここまでしたエマやあの子達を裏切ったり、懲りずにまた悪さをしたら一生アンタの事を許さないわよ。」
遠い目をしているクロチルダをエマは驚きの表情で見つめ、目を伏せて黙り込んでいたセリーヌは真剣な表情でクロチルダを睨んで忠告した。
「そんな無粋な事はしないわよ。私はこれからの人生は私の為にここまでしてくれたリィン君に私の一生を捧げるつもりよ。」
「ね、姉さん……?」
「…………アンタ、まさかとは思うけどあの節操なしな男に惚れたんじゃないでしょうね?」
頬を赤らめてリィンを見つめるクロチルダの様子を見たエマは戸惑い、猛烈に嫌な予感がしたセリーヌは表情を引き攣らせて問いかけた。
「フフ、敵である私の命を救う為に各国のVIP達に頭を下げて、更には私を信じて大切な妹と剣を交えた彼に当事者であるこの私が惚れない方がおかしいでしょう?」
「……え”。ね、姉さん……じょ、冗談よね……?」
うっとりとした様子でリィンを見つめるクロチルダの言葉を聞いたエマは大量の冷や汗をかきながら表情を引き攣らせ
「リィン君……今日から私は君の”物”よ……君が望むのなら、”何でも”してあげるわ……」
「……………………」
リィンを見つめながら呟いたクロチルダの独り言を聞くと石化したかのように固まった!
「……悪い事は言わないからあの子だけは止めておきなさい。知って
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