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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第218話
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「みんなもそれはわかっていましたけど、敢えて黙っていたのがわからないんですか……?」

「雰囲気もそうだけど、台詞もスゴかったよね〜。」

「『これが”最後の試練”です、兄様。お覚悟はよろしいですか』『この決戦でクロウ達も、お前もみんな連れ戻す』、か。」

「ちょ、折角の余韻を台無しにしないでくれっ!」

「はは……」

次々と感想を言い合うZ組のメンバーをリィンは苦笑しながら見つめたが

「まったくZ(ウチ)の子たちは……」

「まあ、”紫電(エクレール)”が担当しているクラスだからな。こうなるのは仕方ないな。」

「ああん!?それは一体どういう意味よ!?というか他人事みたいに言っているけど、副担任であるアンタもZ(ウチ)の子達に影響を与えているでしょうが!?」

「サ、サラさん。抑えてください。」

いつものようにレーヴェの余計な一言によって顔に青筋を立ててレーヴェを睨んで反論するサラ教官に気付くと冷や汗をかき、クレア大尉は苦笑しながら二人を諌めていた。



「姉様、ご無事ですか!?」

その時エリスの声を聞いたその場にいる全員は地面に膝をついて疲弊している様子のエリゼに駆け寄っているエリスに気付き、二人に注目した。

「大丈夫よ……ちょっと疲れただけだから。」

「――無理をするな。相当な魔力を消費しているだろう。余が少し分けてやる。」

「フフ、ありがとう……」

リフィアが自身の魔力をエリゼに分け与えていると、リィン達はエリゼに近づいた。



「エリゼ。これでお前の”試練”は終わりでいいんだな?」

「―――はい。約束通りお二人の一時的な釈放を認め、私も兄様達に協力致します。……これがお二人の手錠の鍵です。鍵についているタグのイニシャルはお二人のファミリーネームの頭文字ですので、それでどちらがどちらの手錠の鍵なのか見分けてください。」

リィンの言葉に頷いたエリゼは立ち上がり、懐から2本の鍵を取りだしてリィンに手渡し

「わかった。―――会長、エマ。二人の手錠を外して上げて下さい。」

「う、うん!」

「はい!」

エリゼから受け取った鍵をリィンはトワとエマにそれぞれ手渡し、トワはクロウに、エマはクロチルダに駆け寄ってそれぞれの手錠の鍵を外した。



「はい、クロウ君!外してあげたよ!」

「ああ、悪ィな。これでようやく一時の自由を過ごせるぜ……」

手錠を外されたクロウは安堵の表情で呟き

「クロウ、わかっているとは思うけど逃げたら承知しないよ?」

「もしこれ以上私達やリィン君達を裏切るような真似をしたら、わかっているよね?」

「そのくらいわかっているっつーの!逃げるつもりなんてないから、拳を鳴
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