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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第216話
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「ま、エヴリーヌ達も力を貸さないとエリゼに勝つのは難しいだろうから、必要なら貸してあげるよ。」

「ああ……!」

”準契約者”でありながら様々な事情によって今まで共に戦う事ができなかった仲間達―――プリネ、ツーヤ、レーヴェ、エヴリーヌの心強い申し出にリィンは力強く頷いた。



「ヴァイスリッターが”騎神”ではない事を除けば条件はほぼ同じ…………今度も手加減抜きで行かせて頂きます、兄様……!」

「……………………」

ヴァイスリッターから聞こえるエリゼの言葉に対し、リィンは何も答えず黙り込んでいた。

「兄様?」

「―――エリゼ、まずは先に礼を言っておく。俺とクロウとの”約束”をここまで再現してくれて本当にありがとう。」

「兄様………………」

「ハハ……俺は情けないな。エリゼが俺の為にここまでしてくれたのに勝つにせよ、負けるにせよ……これが最後になると思うと何かが変わってしまいそうに感じて、ちょっと震えて来たな。」

エリゼとの今までの思い出を思い返していたリィンは複雑そうな表情をしていた。



「―――甘ったれんな!」

するとその時クロウがヴァリマールを睨んで声を上げた。

「”今”を踏ん張ってこその”未来”だろうが!どんな厳しい”試練”だろうと俺とヴィータ、そしてエリゼ嬢ちゃんを連れ戻す為に今まで踏ん張って来たんじゃねえのか!?」

「!……そうだな。全てを出し切って必ず乗り越えて見せる!」

「ったく、本当に手間がかかる奴だぜ……」

「えへへ、やっぱりクロウも僕達の仲間だね。」

「はい……!」

自分の激励によって闘志を燃やしたリィンにクロウは苦笑し、クロウの激励を聞いて嬉しそうな表情をしているエリオットの言葉にセレーネは頷いた。



「さあ―――始めましょう。これが”最後の試練”です、兄様!お覚悟はよろしいですか!?」

「ああ―――行くぞ、エリゼッ!この決戦でクロウ達も、お前もみんな連れ戻す!!」

それぞれ闘志を燃やしたエリゼとリィンによって、ヴァイスリッターとヴァリマールからそれぞれ凄まじい霊圧がさらけ出され始めると共にそれぞれが持つ武器が光り輝き、膨大な霊圧をさらけ出し始めた!

「おおおおおおおおっ……!」

「やあああああああっ……!」

そしてヴァリマールはヴァイスリッターとの決戦を開始した!
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