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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第215話
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会長やグエン前会長達に説明すると言った事やイリーナ会長のご息女であるアリサさんに媚を売ると言った事はありませんでしたか?」

「そ、それは………」

「……悲しいけど、エリゼ君の言う通りだね。それが”人の世”なのだから。」

「うん…………」

「”弱者”が生き残る為に”強者”に媚を売る、か………………ノルドの民に上下関係はないが、ノルドの外は実際に”そういう世界”になっているな……」

エリゼの正論や自分にとって身に覚えのある話を聞くと辛そうな表情で黙り込み、ジョルジュの言葉にトワは悲しそうな表情で頷き、ガイウスは腕を組んで重々しい様子を纏って呟いた。



「……シグルーンさんとゼルギウスさんはエリゼの本音を知っていてなお、エリゼの事を”仲間”として認めているの?」

「ええ、勿論ですわ。」

「私達もかつては”弱者”の立場であり、メンフィルという”強者”の加護によって今の立場を手に入れた。エリゼの気持ちは痛い程理解している。それにエリゼのリフィア殿下への忠誠心は”本物”である事も理解している上、殿下自身もエリゼの目的も存じておられる。だからこそ殿下は自分にとって大切な存在のエリゼの希望を叶えて差し上げているのだ。」

心配そうな表情をしているゲルドの質問にシグルーンとゼルギウスはそれぞれ静かな表情で頷き

「……なるほどね。あの若さで”皆伝”に”到る”ことができたのは”世界は決して平等ではないという世界の理”にも気付いていたからでしょうね。」

「ん。弱いものが強いものに従って生きるのは昔からずっとだよ。それは動物や人間もそうだし、エヴリーヌ達”闇夜の眷属”も同じ。」

「…………………」

セリーヌとエヴリーヌの話を聞いたエマは辛そうな表情で黙り込んでいた。

「エリゼ……(ようやくわかった……エリゼが何故リフィア殿下の専属侍女を強く希望していたのかが…………)本当に俺は幸せ者だな…………―――だけど、だからこそ俺はエリゼに負ける訳にはいかない!大切な妹を……こんな俺の為にここまで頑張って来てくれた健気な女性を一生守って、絶対に幸せにする為にも!」

一方ようやくエリゼの真意を知ったリィンは決意の表情でエリゼを見つめた後攻撃を仕掛けた。



「燐の型――――沙綾紅燐剣!!」

「伍の型―――光輪斬!!」

リィンが解き放った高速剣による無数の衝撃波をエリゼは自分の目の前に刀気の輪を発生させて自分に襲い掛かる衝撃波を弾かせ

「行くぞ―――ハアッ!!」

「させません!」

衝撃波の後に剣技―――紅葉切りで襲い掛かって来たリィンの攻撃を太刀で受け流した。



「秘技―――八葉滅殺!ヤァァァァ……!」

攻撃を受け流したエリゼはリィンに怒涛の連続攻
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