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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第213話
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ら相手はもうほとんどわかったようなものだけどね〜。」

ユーシスの問いかけに続くようにミリアムは意味ありげな表情でエリゼを見つめていた。



「――――皆さんのご想像通り1回戦の相手はこの私で、そちら側の人数は6人までです。なお三国の”試練”のルール同様皆様が契約している異種族はメサイア様以外は禁止とさせて頂き、特別ルールとしてZ組のメンバーは6人中最低4人は参加して頂きます。」

「!!」

「ええっ!?エリゼお姉様一人で6人も相手をするんですか!?」

「ま、相手は”八葉一刀流”の”皆伝”だからな。1対6でも下手したら俺達の方が苦戦するかもな。」

「さすがにアリオスさん程ではないとは思うけどね……」

「リィンさん、メンバーはどうされますか?」

エリゼの説明を聞いたリィンは目を見開き、セレーネは驚き、トヴァルとサラ教官は警戒した様子でエリゼを見つめ、クレア大尉はリィンに判断を仰いだ。



「…………みんな、悪いけど今回の戦いは俺一人に任せてもらえないか?」

「ええっ!?」

「……勝算はあるのか?同じ”八葉”の使い手とはいえ相手は”皆伝”。対するお前は”中伝”だぞ。」

「エリゼ君はあのカシウスさんと同じ”剣聖”。さすがにリィン君一人だと厳し過ぎると思うのだが……」

リィンの突然の申し出にエリオットは驚き、レーヴェは真剣な表情で尋ね、オリヴァルト皇子は心配そうな表情でリィンを見つめ

「…………もしかして”あの力”を使うつもりなの?」

「あ…………」

「兄様…………」

フィーの推測を聞いたアリサとエリスはそれぞれ心配そうな表情をしていた。



「―――いや、今の状態で戦うつもりだ。」

「……そんなんでエリゼに勝てるの?言っておくけどエリゼ、エヴリーヌ達程じゃないけど結構強いし、少なくてもリィンより強いよ?」

「それでも俺は一人で越えなければならないんだ……ロイドさんが言っていた俺にとっての”真の壁”――――エリゼを。」

「あ…………」

エヴリーヌの疑問に答えたリィンの話を聞いたアリサはリィンとロイドとの一騎打ちの時の会話を思い出した。



エリゼさんか。君と”帝国解放戦線”のリーダーの事情をレン達から聞いたけど、後から考えて見ればオルディーネに引導を渡した彼女こそが君が超えるべき”真の壁”だと俺は思ったよ。



「ロイドさんがそんな事を……」

「……ですが確かにその通りですね。」

「………………」

リィンの話を聞いたプリネとツーヤはそれぞれ複雑そうな表情をし、リフィアは目を伏せて黙り込み

「姉様。ロイドさんは姉様がオルディーネに引導を渡したと仰っていましたが、あれはどういう意味ですか?
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