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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第210話
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ったら間違いなく激戦区よ。当然死傷者も最前線で戦う部隊が一番多くなるから、”死地”に向かうようなものよ。戦力不足のエレボニアにとってはちょうどいい処罰方法でしょうね。」
「それは…………」
「……一時期は”逆賊”にまで落ちた領邦軍を言葉通り”命を賭けて戦わせる事”が領邦軍に対する”処罰”ですか……」
セリーヌの説明を聞いたラウラは複雑そうな表情をし、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き
「はい。もし領邦軍に対して甘い処罰を科せば民達から必ず不満の声が上がりますし、内戦に巻き込まれたメンフィルも何か言って来る可能性も十分に考えられます。エレボニアの民達やメンフィルに対して償って貰う為にも領邦軍の皆さんには申し訳ありませんが、最前線で戦ってもらう事にしたのです。――――本当に申し訳ございません、アンゼリカさん……」
「…………私の事はどうかお気になさらないで下さい。以前”黒竜関”でシグルーン中将が父上に仰ったようにノルティア領邦軍もかつては殿下達に剣を向けていた”逆賊”にしてエレボニアを混迷に導いた”元凶”。そのくらいはしないと内戦に巻き込んだ民達やメンフィルに対して示しがつかない事は理解しています。」
「アンちゃん……」
「アン……その、領邦軍は誰が指揮する事になっているんですか?メンフィルに処刑された”総参謀”であるルーファスさんの代わりに貴族連合―――領邦軍を率いていたオーレリア将軍とウォレス准将も戦死したとの事ですし……」
重々しい様子を纏って答えたアンゼリカをトワと共に心配そうな表情で見つめていたジョルジュは自身の疑問を口にした。
「領邦軍の指揮についてはアルゼイド子爵閣下に務めてもらう事になった。」
「父上がですか!?」
「なるほど………貴族の当主である子爵閣下の指揮ならば領邦軍からも不満の声は出にくいでしょうし、エレボニアで5本の指に入ると称されている強さを持つ”光の剣匠”が指揮すればオーレリア将軍達の戦死によって落ちた領邦軍の士気を戻せると言う訳ですか。」
アルゼイド子爵が領邦軍の指揮を務める事にラウラが驚いている中、リィンは自身の推測を口にしてオリヴァルト皇子達を見つめた。
「ああ。子爵閣下とアリシア女王陛下に頼み込んで何とか了承してもらったよ。」
「?何でリベールの女王に……――あ、もしかしてレグラムがリベール領化するから?」
オリヴァルト皇子の答えを聞いて首を傾げたフィーだったがすぐに察した。
「はい。とはいってもエレボニアが率先して戦う必要がある為、正規軍も領邦軍同様最前線に配備される事になりますから、正規軍も”死地”に向かうことになってしまいますが……」
「父さん……」
アルフィンの話を聞いたエリオットは辛そうな表情
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