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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第209話
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「さすがはオーレリア将軍閣下達……と言う訳だな。」
「……領邦軍の被害の方はどうなのですか?」
クレア大尉の説明を聞いたアリサは辛そうな表情をし、ラウラは重々しい様子を纏い、ユーシスは複雑そうな表情で尋ねた。
「領邦軍の被害はもっと酷いよ。まずユミル襲撃に対するメンフィルの”報復”で領邦軍の中でも精鋭部隊であった近衛兵達が”全滅”したとの事だ。」
「ぜ、”全滅”ですか……」
「まあバルヘイム宮は爆撃されて瓦礫の山と化したからバルヘイム宮を守っていた近衛兵達の末路はわかりきっているし、カレル離宮やパンダグリュエル制圧の時もメンフィルが離宮やパンダグリュエルにいる近衛兵達を虐殺したものね。」
「セリーヌ!」
疲れた表情で語ったオリヴァルト皇子の話を聞いたセレーネは信じられない表情をし、冷静な様子で答えたセリーヌをエマは声を上げて睨んだ。
「……………………………」
「エリス………」
近衛兵達の全滅に自分の誘拐が関係している事を察して辛そうな表情で顔を俯かせているエリスに気付いたリィンは心配そうな表情でエリスを見つめていた。
「えっと……4つあった州の内2つはメンフィルとクロスベルの領地になったから、領邦軍は半分まで減ったの?」
「いえ、ご存知の通り先の侵攻によってメンフィルとクロスベルは領邦軍を撃破し続けました。……その結果唯一侵攻当初に降伏したノルティア州の領邦軍は無傷ですが、サザーランド州の領邦軍は全体の4割まで低下したそうです。」
「ちなみにメンフィルとクロスベルに取られたラマールとクロイツェンの領邦軍の被害はどうなっているの?」
ゲルドの質問にクレア大尉は答え、ある事が気になったミリアムは真剣な表情で尋ねた。
「……ラマールの領邦軍の被害は全体の6割まで低下とまだ少ない方なのだが……クロイツェンの領邦軍は全体の2割にまで低下したとの事だ。」
「な―――――」
「8割も壊滅って、クロイツェン州は内戦の最中にメンフィルに降伏したのに何でそんなに被害が出ているんですか!?」
オリヴァルト皇子の話を聞いたラウラは絶句し、マキアスは信じられない表情で尋ねた。
「………皆さんもご存知の通り、ケルディックの焼き討ちの為にアルバレア公はクロイツェン州領邦軍の主力をケルディック要塞に攻めさせ、壊滅的な被害を受けたのですが………どうやら相当な数の兵達をケルディック要塞を攻めさせたようでして。その際の戦いによる死者の数が相当膨れ上がっていたとの事です。」
「それと双竜橋が正規軍に奪還された際、撤退する彼らはケルディックを強引に通過しようとしたらしくてね。その際にケルディックの防衛部隊によって一人残さず討ち取られたとの事だ。後これはリウ
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