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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第209話
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「エステル達は精鋭部隊の中でも”本隊”だからな。あいつらは別の部隊になる。」
「精鋭部隊の中の”本隊”?」
「えっと……もしかしてそれぞれの精鋭部隊は固まって行動せず、それぞれ別ルートから屋上を目指すんでしょうか?」
トヴァルの説明を聞いてゲルドは首を傾げ、トワは自身の推測を尋ねた。
「はい。調査の結果”真・煌魔城”には複数の出入り口があるとの事でして。城内の敵戦力を分散させる為にも各国の部隊はそれぞれ別ルートから突入、屋上へと目指す形になっています。」
「”ブレイサーロード”達は”本隊”って言ったよね?その”本隊”にはもしかしてエイドス達もいるの?」
クレア大尉の説明を聞いたフィーは真剣な表情で尋ねた。
「はい。”本隊”はエイドス様やエイドス様のご両親であるアドル様達や先祖であるナユタさん達、そしてエステルさん達とセリカさん達に加えてエイドス様の護衛の任務についている”星杯騎士団”の使い手の方々―――ケビン神父とシスターリース、そしてシスターリースの姉君であられるシスタールフィナです。」
「ほえええ〜!?何その超過剰戦力メンバー!」
「フフッ、正直そのメンバーだけで”真・煌魔城”の魔物全てを掃討できるんじゃないのかい?」
アルフィンの説明を聞いたミリアムは驚き、アンゼリカは口元に笑みを浮かべ
「さすがにそれは無理だと思うよ……幾ら強いと言っても多勢に無勢だし。」
「アハハ……普通ならそうなんですが……」
「あの娘達なら本当にやりかねそうで、冗談になっていないわよ……―――それで学生のその子達に突入メンバーをやらせる理由はもしかしてエレボニアは戦力不足だからかしら?」
ジョルジュの反論にエマは苦笑しながら答えを濁し、疲れた表情で指摘したセリーヌは目を細めてオリヴァルト皇子達を見つめて尋ねた。
「ああ。恥ずかしい話、先の内戦とメンフィル・クロスベル連合によるエレボニア侵攻によってエレボニア軍は全体の4割前後まで低下してしまった。」
「よ、4割前後!?そんなに減ったんですか!?」
「内戦では貴族連合の猛攻によって正規軍の戦力が……メンフィル・クロスベル連合によるエレボニア侵攻では貴族連合―――領邦軍の戦力がそれぞれ相当低下したからでしょうか?」
疲れた表情で語ったオリヴァルト皇子の答えを聞いたマキアスは信じられない表情で声をあげ、リィンは複雑そうな表情で尋ねた。
「はい……正規軍で無事なのは第3、4、7のみで他の機甲師団はオーレリア将軍達の猛攻によって壊滅状態に陥ってしまったのです……降伏して生き残った正規軍の兵達の数で何とか4個師団を新たに結成できますが……」
「20もの機甲師団が半分以下にまで減るなんて……」
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