第42話
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それこそが漢の忠臣、名族袁家の―――いや、照らす国“陽”役目である!!」
「陽? 太陽の陽ですか?」
「そうだ。“我等はこれより袁陽となりて、大陸を照らす光となる”」
『オオオオオォォォーーーッッ!!』
謁見の間は再び興奮に包まれた。風は袁紹の答えに満足したのか、静かに一礼して下がる。
ふと、目を下に向けると―――董卓が跪き拝手していた。
それを見て残った二人も慌てながら董卓に倣う。
「袁紹様の臣下になると言うご提案。条件付きでお受け致します」
「条件を聞こう」
「……もしも袁陽に影が差すことがあれば、私達は離反致します」
ざわっ。三度みなの興奮が冷め、騒然としだす。
董卓も自分の言葉の大胆さに驚いていた。袁紹の気が移ったのだろうか――……。
だが、この条件だけは口にしなければならない。例えこの場で―――死罪になろうとも。
様々な感情で顔を伏せ震えている董卓の耳に、金属が落ちたような音が聞こえた。
音の正体を確認しようと顔を上げると―――
自分の足元、その少し先に短刀が転がっていた。
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