暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫†袁紹♂伝
第42話
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
それこそが漢の忠臣、名族袁家の―――いや、照らす国“(よう)”役目である!!」

「陽? 太陽の陽ですか?」

「そうだ。“我等はこれより袁陽となりて、大陸を照らす光となる”」

『オオオオオォォォーーーッッ!!』

 謁見の間は再び興奮に包まれた。風は袁紹の答えに満足したのか、静かに一礼して下がる。
 ふと、目を下に向けると―――董卓が跪き拝手していた。
 それを見て残った二人も慌てながら董卓に倣う。

「袁紹様の臣下になると言うご提案。条件付きでお受け致します」

「条件を聞こう」

「……もしも袁陽に影が差すことがあれば、私達は離反致します」

 ざわっ。三度みなの興奮が冷め、騒然としだす。
 董卓も自分の言葉の大胆さに驚いていた。袁紹の気が移ったのだろうか――……。
 だが、この条件だけは口にしなければならない。例えこの場で―――死罪になろうとも。

 様々な感情で顔を伏せ震えている董卓の耳に、金属が落ちたような音が聞こえた。
 音の正体を確認しようと顔を上げると―――






 自分の足元、その少し先に短刀が転がっていた。



 


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ