47.ロスタイム・ロスト
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待ち続ける死人予備軍でしかない。
しかし、こいつと一緒に列車に乗るのは、果たして俺にとって満足できる事なのだろうか。もしそうでないのなら、俺の納得する答えとは何だ。生きとし生けるものの終焉の日を、友達の分だけ拒絶する理由は何だ。
それは考えても分からない。
分からないから、「分かるまでの時間」とやらを稼いでも、悪くない。
「1日ぐらいは未来をねだってもいいんじゃないか?」
「1日ぐらい、ねぇ………主賓がそう言うんなら、今日はそれに足並みを合わせてやるよ」
オーネストは御機嫌でもなく、不機嫌でもなく、しかしどこかいつもの自分本位なオーラのない返事と共に歩き出した。
もしかしたら、オーネストは変わろうとしているのかもしれない。
そう考えると少し嬉しくて――そして、何故かそれが俺とオーネストの距離をこじ開けるような予感がした。
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