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並木道
10部分:第十章
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分なのが僕の気持ち

 
 気取った顔で街を歩いて

 その眼差しを僕に向けて

 我侭ばかり言う女王様  けれど我侭は僕にだけ

 僕の前だけでは女王様で

 他では可愛い美少女に

 そんな僕だけの気ままで仕方ない女王様

 気が向けば僕にもキスとプレゼント

 そのうえ優しい言葉をかけてくれる

 我侭だけれどいつも僕だけを見てくれている

 そんな勝手な女王様

 それでも僕だけの一人だけの女王様


 すると女王様はいつもの澄ました顔で一言

 有り難うと言うだけ

 けれどそれで充分なのが僕の気持ち



                    2007・3・23

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