機動戦艦ナデシコ
1344話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
や、さっきみた木星蜥蜴の戦艦と比べれば小さいが、俺が知っているPTに比べるとかなり大きい。
それでも特機の類よりは小さいのを考えると、PT以上特機未満の大きさといったところか。
形としては、どこかドラゴンを思い浮かばせるような生き物染みた姿をしている。
特に特徴的なのは、やはりその胴体部分だろう。
流線型でありながら横幅もある程度あり、その左右からは巨大な腕が二本延びている。
普通ドラゴンと言えば腕はそれ程大きくないんだが、この辺はあくまでもドラゴンそのものという訳ではなく、モチーフにしたということなのだろう。
実際、ドラゴンをそのまま形にしたというよりは、モチーフにしたという方が正しい。
具体的には、俺の覚えている範囲内だとガンダムWのエピオンなんかはドラゴンをモチーフにしているけど、実際にはドラゴンの形をしていない。そんな感じか。
見たところ、その両腕は横に収納というかくっつくようになっており、明らかに近接戦闘を予想した物のように思える。
羽根の部分にあるのは言うまでもなく巨大なエナジーウィングか。展開していないが、特徴的なパーツで何となく理解出来た。
足もあるが、こちらは腕とは違ってそれ程大きくはなかった。
ドラゴンを思わせる頭部もきちんと存在している辺り、芸が細かい。
「ま、色々と聞きたい事はあるだろうけど、もう少し待ってて欲しいな。ここで僕が勝手にあの機体の事を喋ったりしたら、後で酷い目にあってしまうから」
そう言いつつも、ロイドとしては色々と自慢したいのだろう。如何にも喋りたそうなのを我慢しているのが見え見えだった。
それでも我慢しているのは、余程酷い目に遭いたくないと思っているからか。
ともあれ、俺の視界に映っているのが何なのかというのは、俺にも予想出来た。
いや、正確にはどんな能力を持っているのかというのは全く分からないが、何を目的とした機体なのかというのは、というのが正しいか。
恐らく……いや、間違いなくあの機体は、俺がレモンに頼んでおいたシャドウを始めとしたシャドウミラーのPTやMSといった機体に装備が可能な追加武装の類だろう。
俺としてはUC系ガンダムのガンダムMk-UとG・ディフェンサーが合体して出来たスーパーガンダム辺りを予想していたんだが……まさか、ここまで大仰な物を作ってくるとは。
いや、それとも実はそれとは関係ないのか?
普通なら有り得ないのだが、ここが技術班の巣窟であるというのを考えると、不思議でも何でもないのが怖いところか。
そんな事を考えている間にロイドの運転していたエアカーがその機体の側まで移動して停まる。
エアカーから降りた俺を待っていたのは、レモンを始めとした技術班の面々。
技術班のメンバー以外にいるのは量産型Wだけで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ