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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第50話:自慢事のオンパレード
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超イケメンエリートも知り合いに居るよ〜』って。そしたらさぁアーネちゃんがぁ『うっそ〜。もしぃ本当だったらぁ、今度連れてきてよ☆』ってさぁ……」

何奴も此奴も自慢したがりやがって……
何なんだこの国は?
普段プライベートの事で命令しないのに、何で今回に限り命令してくるんだリュカさんは?

「はっ……そうだ。リュカさんを誘えよ! あのオッサンだったら、気軽にOKするだろ。俺等みたいに商売女が嫌いな好青年を無理矢理連れて行かないで、一定水準以上の女だったら何でも来いな男を連れて行けよ! あんだけのイケメン国王だったら、王子やエリートを連れて行くよりキャバ嬢のウケも良いだろ!」

「誘ったさぁ。でもさぁ、今晩は先約があるぅって言われちゃってぇ」
「先約ぅ? あぁ、あれか。例のアルバイト仲間との飲み会か……」
「え、父さんが飲み会に参加するの?」

「いや、飲み会ってもあの人は飲まないんだろうと思うよ。でも、何だか気に入ってるんだよ、バイト仲間を……って、そんな事如何でも良いんだよ!」
そう、如何でも良いんだよ。それよりも今夜のキャバ行きを回避しないと!

普段、俺の女性に対する不埒な言動に白い目を向けていたユニ嬢に、縋る様に視線を向ける。
『まったく……キャバクラなんて下品。男って嫌ねぇ〜』ってな事を言ってもらおうと思ったのだけど、満面の笑みで手を振って声を出さずに“いってらっしゃい?”と言うだけ。

使えねー女だ!

ウルフSIDE END



(グランバニア城)
アルルSIDE

夕食時……
アミーに母乳を与え終え、私も夕食を食べようとグランバニア王家の食堂へ赴く。
先程(と言っても2.3時間前)に突然カタクール候が現れて『旦那(だ〜んな)をキャバに連れてくかんね。良いよねぇ〜?』と言われた。

いきなり現れ、いきなり言われ、一方的に応えを求められた為、思わず『ど、どうぞ……』と言ってしまったのだが、キャバとは何だろうか?
娘が生まれてから(いや、生まれる少し前から)ティミーの帰宅が極端に早くなったので、この時間に帰ってこないって事は、そのキャバとは遠くにあるのだろうと推測される。

城の窓から見える空は、既に帳が降りており美しい満月が私とアミーを照らしてくれる。
「あ、アルル様。もうお夕食の準備は出来てるそうですよ」
胸に抱くアミーの温もりと月明かりで幸せを感じてると、食堂の方から歩いてきたユニさんに出会した。

「ごめんなさい……皆さんを待たせてしまったかしら?」
「いえ……リュカ様もティミー殿下も不在ですので、各々勝手に食事を始めております。お気になさらなくて大丈夫ですよ(笑)」
相変わらずの家庭模様に苦笑いが出る。

しかし……
ティミーが不在なのは聞いていた(
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