暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第50話:自慢事のオンパレード
[3/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
昔のアルルならヒステリックに発狂してただろうけど、こちらに来てからは淑女になろうと努力してる。それでもアルルなら『そんな如何わしい場所行っちゃダメよ!』と言いそうだ。
「ざ〜んねんでした〜」
ティミーさんの作戦が決まると、何時もの口調で入室してくるカタクール候。
何が残念なんだ?
「何です……何が残念なんですか?」
「もうアルルちゃ〜んには許可貰っちゃったもんねー」
「はぁ? 何、許可……? え、何?」
「だ〜か〜ら〜、アルルちゃんに『旦那をキャバに連れてくよ』って言っちゃった」
「へぇ〜、よくキャバ行きを許してくれたなぁ」
「そ〜んなもんよ、世の奥方は。オメーさんも覚悟しとけよウルフ。子供が生まれたら旦那なんて邪魔なだけ。金稼ぐ以外に存在価値を見出しちゃもらえないのよ」
はぁ〜、亭主元気で留守が良いってやつか。
「お前ン
家
(
ち
)
と一緒にするなぁ! 僕ン
家
(
ち
)
は何時まで経ってもラブラブなんだよ!」
「ん〜じゃぁ、今日試してみようぜぇ。キャバ嬢の香水の移り香をプンプン臭わせて、泥酔帰宅してみぃよ。翌日の反応でアルルちゃんの殿下への想いが解るぅってばよ」
「あはははは、面白そ。頑張れティミーさん」
「他人事だと思って気楽に言いやがって……そうだ、君も一緒に来なさい!」
「イヤだよ。酒嫌いだし、このオッサンと飲みに行くなんてゴメンだね」
「おいお〜い、酷いなウルフちゃ〜ん。オジサン傷付いちゃうよぉ……」
「うるせー。言われ慣れてるだろ。嘘くさく“傷付く”なんて言うな」
「まぁ〜ねぇ〜。慣れっこだから〜、店には3人って予約入れちゃったんだぁ」
何……3人? 予約??
「やる事が早いなぁ……アルルに許可取ってたのに、店にも予約を入れるなんて」
「店への予約は部下に行かせたぁ」
「公私混同すんなよ。ってか3人って何だよ!? 俺か? 俺も人数に入ってるのか?」
「あ〜ったりまえじゃ〜ん。男の前でキャバ行く話してたら、そこに居る男は全員参加が
基本
(
きほ〜ん
)
!」
「ふざけんな誰が行くか!」
「それが行く事決定なんだなぁ……リュカっちにぃ、
先刻
(
さっき
)
『殿下とウルフをキャバデビューさせっから、ゴネたらガツンと言ったって』ってお願いしちゃったよ。ここで断ったらガツンよ、ガツン」
「あのオッサンOKしたのかよ」
「したしたぁ。『お、良いねぇ。父親&上司命令って事で、絶対に行かせちゃってよ』って許可ったもんね〜」
「くそー、あの野郎!! お前の親父は如何なってんだコラ!」
「僕に聞くなよ……君の方が詳しいんだろ」
「つーか何でそんなに俺等を連れて行きたいんだよ!」
「だぁ〜って……言っちゃったんだもーん。『オジサン、王子様と知り合いなんだよ〜』って。しか〜も『
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ