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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第50話:自慢事のオンパレード
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〜じゃアーネちゃんに、今夜行くって伝えとくわ」
そう言って外務大臣執務室を出て行くカタクール候。
あ〜あ……こんなタイミングでキャバ初体験になったよティミーさん(笑)

「本当に行くんッスかキャバ? っても、もう断れない流れですけどね」
「えっと……キャバって何? 色んな人にアミーの可愛さを伝えられると思ったら、行くって言っちゃったんだけど、キャバって何なの?」

「本気かアンタ? 今のは本気で言ったのか? ギャグとかじゃ無くて正真正銘の本気でキャバクラが何なのか解ってないのか?」
「キャバクラ? ……キャバの事かな?」
うわぁ〜本気だった!

「キャバクラ……略してキャバは、綺麗に着飾った女の子と、楽しくトークしながら通常より高額な酒を飲む場所だよ」
「え、お酒飲まなきゃダメなの?」

「別に飲まなくても、通常より更に高額なフルーツ盛りとか食ってりゃ良いけどさ……」
「……何で通常より高額なの?」
「綺麗に着飾った若い女が居るからだよ」
「……綺麗に着飾った若い女の子だったら、町中にも沢山居るじゃん」

「町中に居る女は、金しか取り柄の無い醜男に愛想良くお酌をしたり、心底どうでも良い自慢話を楽しそうに聞いてはくれないんだよ」
「……つまり、お酒お飲みながら彼女見つける場所って事?」

「違う違う。生半可な小金持ちじゃ店を出た途端、赤の他人で歯牙にもかけてくれない。基本的に持ち金を吸い尽くすまでだけ愛想が良いんだよ」
「え……何が楽しいのソコ!?」

「普段モテない男が、金の力で疑似モテ男になる為に存在する店なんだよ。俺達みたいな女の群がってくる男には無縁の場所だ」
「別に僕には女の子が群がってこないが……?」

「そりゃそうだろ。以前は腹違いの妹しか眼中に無く……少し進化したと思ったら、貧乳異世界女にしか興味を持たないイカレ王子には、女が色目を使ってても気が付かない」
「う〜ん……そうかなぁ? 僕はモテた事ないけどなぁ……」

「モテてねーわけねーだろ! 正真正銘の王子で伝説の勇者、しかもイケメンなんだぞ。リュカさん風に言えば“喰い放題”なのに、その権利を放棄し続けてたんだよ!」
「それだよソレ! 僕は父さんと違って“喰い放題”に興味ないんだ」

「知らねーよ。キャバ初体験すれば気が変わるんじゃねぇの?」
「うゎ、イヤだな。そんな事にはならないだろうし、なろうとは思わない……でもアルルに浮気と勘違いされるのは絶対にイヤだな」

コイツ本当にリュカさんの息子か?
あのオッサンは、浮気だと勘違いされる事も、浮気がバレる事も全然気にしてないぞ。
まぁ娘も産まれた事だし、ここらで一波乱起きた方が面白いんじゃねぇの?

「そうだ、アルルに報告して『行っちゃダメ』って事にしてもらおう」

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