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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜援軍の鼓動〜
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同時刻、ラウルバーシュ大陸西方―――――”クヴァルナ大平原”



〜終の御祠〜



ラウルバーシュ大陸の西方と中原の境目に広がる”クヴァルナ大平原”に存在する聖地―――”終の御祠(ついのごし)”。そこでは”とある事情”によって門戸が開かれ、様々な種族や宗教の枠組みを超えた多くの若者達が集結し、ある目的の為に熾烈な競争をしていた。そんなある日、金髪の青年―――エルバラード・ハイオンは自分の教官を担当する悪魔族の魔術師コリドーラに呼ばれ、仲間のラヴィリエ・インタルーデとミストリアと共に向かい、コリドーラより事情を聞かされた。

「い、異世界〜!?しかもその異世界で起こる決戦の結果によって私達の世界も崩壊する〜!?」

「にわかには信じられないな……夢でも見たのではないか?」

事情を聞いた赤毛の娘―――ラヴィリエは信じられない表情で声をあげ、銀髪の少女―――ミストリアは呆れた表情で自分達の担当教官である魔術師コリドーラを見つめていた。



「失礼ですね〜。メンフィル帝国からの親書にもちゃんと書いてありますよ〜。」

二人の反応を見たコリドーラは不満げな表情を見せながら答えた。

「”メンフィル帝国”……数年前から”クヴァルナ大平原”と交流をし始めたというレスペレント地方全土を治める”闇夜の眷属”達の大国ですか。それでその異世界―――ゼムリア大陸という所で起こる決戦の加勢の要請をメンフィル帝国はどうして”終の御祠”にしたのですか?」

金髪の青年―――エルバラードは考え込んだ後不思議そうな表情で尋ねた。



「何でもメンフィルの理想は”全ての種族との共存”だそうでして〜。多くの亜種族達に加えて私のような”闇夜の眷属”も共存して暮らしているこの”クヴァルナ大平原”とは親密な関係になりたいらしくて〜。その切っ掛けを作る為に今回の話を持ってきたそうです〜。なお加勢に応じた場合は私達―――”クヴァルナ大平原”に住む人々が異世界――――ゼムリア大陸に行って活動する時に最大限に協力や配慮をしてくれるとの事です〜。」

「……我々にその話を持ってきたという事はメンフィル帝国の要請に応じ、我々が加勢しに行けという事か?」

「はい〜。正確に言えばエルバラード・ハイオン。貴方にですが。」

ミストリアの推測に頷いたコリドーラは真剣な表情でエルバラードを見つめた。



「僕に……ですか?一体何故……―――!まさか僕をここに残してくれた件同様”~の戒土”が……!?」

「そうです〜。ただあの時とは違ってちゃんとした理由もありますよ〜。”候補者”の中で唯一”候補者”を含めた多くの異種族と協力関係である貴方が適任だとの事です。何せ貴方は幽霊……いえ、幽鬼でしたか〜?まあ、どっちでもいいですけど
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