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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜援軍の鼓動〜
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〜数時間後・セリカの屋敷・セリカの私室〜
「セリカ!ようやく戻ってきたと思ったら、巫女様に何を言ったんだ!?お前が外交官等務まる訳がないだろうが!?しかも相手国はよりにもよってあのエディカーヌとも盟友の関係であると疑われているメンフィルだと!?一体今まで何をしていた!?」
金髪の麗人騎士――――水の巫女の”神格者”の一人にして名門”ローグライア家”の当主であるレウィニア神権国第十一軍『白地龍騎士団(ルフィド・ヴァシーン)』を率いる騎士団長――――レヴィア・ローグライアは憤慨した様子でセリカの私室の扉を勢いよく開けて入って来た。
「何だ、もう来たのか。―――行くぞ。」
レヴィアの訪問にセリカは驚く事無く自身の荷物を持ってレヴィアに近づいた。
「お、お前という奴は………!―――それで行くと言ったがどこに行くつもりだ。」
セリカのマイペースさに顔に青筋を立てて身体を震わせていたレヴィアだったが、長年の経験から怒鳴っても無駄とすぐにわかっていた為気を取り直して尋ねた。
「メンフィルの帝都―――”ミルス”だ。」
「な―――――」
そして自分の答えに絶句しているレヴィアに近づいたセリカは”帰還の耳飾り”を使い、ミルスへと転移した!
〜聖魔の帝都ミルス〜
「なっ!?転移魔術……いや、魔道具か。セリカ、一体どこに転移した?」
突然の出来事に驚いたレヴィアだったがすぐに落ち着き、真剣な表情でセリカに尋ねた。
「……先程ミルスに行くと言ったが。」
「何だと!?ではここがメンフィル帝国の帝都―――”ミルス”なのか!?」
セリカの口から出た信じられない答えを聞いたレヴィアは信じられない表情で叫んだ。
「―――行くぞ。」
「おい!?今度はどこに行くつもりだ!」
歩き出したセリカの突然の行動に驚いたレヴィアは慌ててセリカを追いかけて尋ねた。
「城だが?」
「帝城だと!?まさか面会の約束も無しに行くつもりか!?おい待て、セリカ!というかそれ以前にまず私に詳細な説明をしろ!私はまだ何も聞かされていないのだぞ!?」
そしてレヴィアはセリカに説教をしながらセリカと共にマルーダ城へと向かい始めた。
〜30分後・マルーダ城・客室〜
「―――では”風の女神(リィ・バナルシア)”教もゼムリア大陸の決戦に加勢するという事で構わないか?」
30分後シルヴァンはリウイと共に客室で天使と対面していた。
「―――はい。ですがその代わり……」
「――わかっている。”風の女神(リィ・バナルシア)”教がゼムリア大陸でも布教ができるようにメンフィルが最大限に協力する。それで問題ないのだな?」
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